猫かぶり少女の憂鬱

仲良くしようね ページ7

業「"意外"だった」

わざと言ったな。

あ「そっちから振ってきたんでしょ」

業「まさかそんな能力があるなんてね」

あ「あんまりいじめないでくれると助かるな」

業「…いじめる？」

なんだその間は。

あ「必要以上にちょっかい出されると、目立つし…」

業「別にいじめてるつもりないんだけど？」

は？

あ「は？」

気持ちがストレートに出てしまった。

いや、正直、この人に猫をかぶり続ける必要も無い気がする。

バレてるんだもの。

業「俺は仲良くなりたいの。面白いじゃん神楽さん。普通こんな不良に"似合ってるじゃん"って口から漏らす？」

あ「漏らさないのが普通だね。不覚でしたよハイハイ」

根に持ってるね。

業「なかなかビビって対等に接して来る子とか、頭が足りなくて話し合わない子ばっかだったけど、神楽さんとは合いそう」

あ「…それは褒め言葉として受け取っていいの？」

業「仲良くしようね"Aちゃん"」

あ「引くよ」

男の子が苦手。さらに目立つことも嫌いで。

なのに、この人は心にズカズカ入ってくる。

でもこの人は…

業「アレ？"猫かぶり"しないの？」

あ「どうせバレたなら、被る必要は無いでしょ。他の子にバレなければそれでいい。」

業「ふーん？ばらさない保証はないよ？」

あ「あなたはそんな面白くないことしないでしょ…"業くん"。」

仲良くしようね。と言葉を残して

私はその場を去った。


─────────・・・

業side

業「"業くん"ねぇ…」

Aちゃんが、何を思って"普通"でいたいのかは知らないけど。

面白い子なのは確かだ。

殺せんせーに褒められた時、わずかだけど

頬が緩んでた。

普段あんなに演技上手いくせにここで普通崩す？

みんなは気づいて無さそうだし。

何よりもあの顔…

業「…楽しくなりそうだ」

どこかつまらなかったこの学校が

暗殺とAちゃんによって

居心地のいい空間になっていた。


─────────・・・


あ「ﾊｸｼｮﾝ！」

茅「どーしたの風邪？」

あ「いや、風邪じゃない。そっちじゃない方」

─どことなく嫌な予感

茅「そっちじゃない方って何よー！？」

あ「あっちだよ。あっち」

と適当に流して、嫌な考えは捨てた。



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鈴木です(●´▽`●)

ちょっとずつ業くんが近づいてきました

実は私、暗殺教室全巻(21冊)購入致しました！

ストーリーに沿いつつ、

頑張って書いていきます！

リクエスト等もお待ちしております(๑ ˙˘˙)/♪

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