もっと優しく ページ15
業side
あ「うん。買い物頼まれてたの忘れてた!」
バイバイってやけに笑顔で帰ったけど。
業「ノリ悪くない?」
ねぇ、渚くんと振り返ってみれば。
潮「…業くん」
やけに渚くんが険しい顔をしている。
いつもと雰囲気が違いすぎて、一瞬言葉が出なかった。
業「…何?」
潮「Aちゃんがね、業くんが飛び降りた時、先生に"死なせないで"って言ってたんだよ」
業「…は…?Aちゃんが?、え、なんで?」
俺の事散々嫌っておいて…?理解できないんだけど。
あまりにも動揺した俺の姿を見て、
2人も驚いたようだった。
…それは俺自身も同じ気持ちだった。
殺「先生にも聞こえてましたよ。もちろん見殺しにするつもりは毛頭ありませんでしたが」
ニュルフフと微笑んでるタコ。
潮「業くん」
あの険しい顔から一変、俺の名前を呼ぶ渚くんは。
…もう、何を言いたいか分かる。
俺だって分からないほど馬鹿じゃない。
業「渚くん。悪いんだけど先帰っててくれる?」
潮「うん。…行ってらっしゃい!」
それを聞いて、俺は、駆け出した。
────・・・
イヤホンをして歩く、彼女の姿を見つけて。
肩を掴んだ。
その小さな体を大きく強ばらせつつ、振り返った。
あ「えっ…な…何…」
彼女の大きく開いた瞳からは、大粒の涙が一筋。流れた。
業「…」
この子は…ほんとに…。
コンタクトにゴミが入っただけとかさ。
気持ちを隠してるつもりで、隠せてない。
…それは俺の前だけなのかな
見つめ合いながら不思議な時間が流れる。
業「俺は好きだよ。Aちゃんのこと。」
気づけば、そう告げていた。
────・・・
殺せんせーが来たのはちょっと想定外だったけど…
財布とは別に、あの人も心配心から様子を見に来てくれたんだろう。
────・・・
送ることになって、核心を突く事にした。
…まさか。
あ「私、死にたいの」
こんなこと、爽やかに言われるなんて思いもよらなかった。
やけに大人びた考えを持つ、珍しいタイプだとは思ってたけど。
笑顔であのクラスに馴染むAちゃんから、
その口から、"普通"でありたい
その理由が述べられた。
いっその事泣いてくれたら、泣きついてくれたら
…もっと優しくできたのに。
──Aちゃんは泣かないんだね
俺は半ば反射的に、Aと呼んで抱き寄せていた。
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鈴木祐斗(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます!仕事が大変で全然更新できてませんでしたが、落ち着いてきましたのでまた上げていきます! (2020年7月22日 16時) (レス) id: 046a533b5d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - とても面白いです。続きお願いします! (2020年7月3日 12時) (レス) id: b171c1b3f2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木祐斗(プロフ) - 京本智颯さん» はじめまして!!とても励みになります(*˘˘*) これからも頑張りますので楽しみにしてて下さいね!! (2020年4月4日 1時) (レス) id: 046a533b5d (このIDを非表示/違反報告)
京本智颯(プロフ) - はじめまして。更新がんばってください!楽しみに待ってます! (2020年4月4日 0時) (レス) id: 7cc850cc9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴木祐斗 | 作成日時:2020年3月20日 2時