白鳥沢学園のマネ 4 【ハイキュー！】【白鳥沢学園】 (ページ43)

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『ねー、若利くーーん』

「………」

何故か機嫌の悪い若利。何かあったけ？行事という行事もないし、天童絡みでもない。烏野とはもう出会ってはないだろうし、本当に何があった。もしかしたら初めてかもしれない。こんなにも彼が読めないだなんて。

「_若利。」

『あ、獅音』

「どうしたんだ？」

『私にもさっぱり』

大平から牛島の様子を聞かれるが私も内容を知れていないし、詳しいことは何も知らないため傍観者という立場でしかない。

「……」

『やっぱり変だよね〜』

「声掛けてみないのか？」

『話しかけるなオーラがすごいじゃん』

「まぁな」

多分、今の彼はイラついてる。今私が行けば噛みつかれるだけ。暴君のお世話はこりごりだ。

『……』

いつもなにかしら考えている彼を想像することだって、予測することだって出来ていた。それなのに、今はなにも推測出来ない。仮説も立てたれない。この感情はなに？？彼が抱いているのはどんな感情なの？？私の相棒は、一体何を考えているの？

「…お前まで暗くなってどうするんだ。」

『ごめん』

「久しぶりに3人で帰ろうよ」

『寮まで？』

「少し遠出してみてもいいかもね」

『おお、いいねぇー』

部活を初めてから遊ぶという機会が減った。部活帰りにコンビニによったりゲームセンターに行ったりしたことはあるけど、16時という時間帯では初かもしれない。

「若利、連れてきてね」

『なんで私が、？』

「いいから、いいから」

『？…………若利、帰るよ』

「あぁ」

若利の手を掴んで獅音の所へ連れていく。

若利知ってるよ。安心していいんだよ。

プレッシャーに押しつぶされて自我を失いかける寸前なの。

周りの視線や陰口が怖くなること

とても分かるよ。

『若利大丈夫』

我等のエースは永久不滅なんだから。

何もかも背負わなくて大丈夫なんだよ。

「今日のハンバーグのタレを、
ケチャップにするかデミグラスソースにするか悩んでた」

『心配返せ』

「それは悩むねぇ〜」

『獅音ツッコミするの諦めないで』

おかげで私がツッコミするの大変なの。

分かる？私の大変さ理解した？？

「お前はどっちだ」

『両方！！』

両手に花じゃ！

困った時の選択肢の追加。

こんなの日常茶飯事

高校生はなんだかんだ楽しい