【HQ】スマホ壊れたから髪切った

#３５ 孤爪研磨side ページ36

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髪がピンクだと、好きな人のタイプになれるんだって





好きな子は、頑張ってる人がすきなんだって








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何ひとつとして、おれには当てはまらない









『 松川さんナイスです！！ 』









おれはあの人達みたいに目立ったプレーはできない









『 ちょ、及川さん！くっつかないでください！！ 』









おれはあの人達みたいに積極的じゃない









「 Aちゃん、今のよく避けたな！ 」









おれはあの人達みたいに素直になれない









「 やっば、ワンチャン勝てるんじゃね！ 」







『 勝つんですよ！アイスのために！！ 』









おれはあの人達みたいに上手く話せない









おれは、あの人達に何ひとつとして敵わない









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Aは優しすぎるから、だから色んな人がAをすきになる





Aは相手の喜ぶ事をできるから、だから周りに色んな人が集まる









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Aは、すごく綺麗だから、だからおれは、眩しくて目を合わせられない







目を合わせるのが恥ずかしい





赤くなったおれの顔を見ないで






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Aは人と話す時、何時も必ず目を見て話す






そんなAの良い癖が、おれにとって都合が悪い時があるんだよ







それは、いつも決まってAがとびきりの笑顔で話してる時





おれはその顔が1番すきで、1番きらいだ







胸がぎゅってなる



こんなの恋愛シミュレーションゲームをしてもならないのに









Aは1番すきだけど、1番こわい






どんどん沼にハマっていくのがこわい









すきだって自覚しなきゃ良かった




そうしたら、クロに取られても、翔陽に取られても、ちょっとモヤモヤするだけで済んだのに






これじゃあもう、欲しくなっちゃう









ねぇクロ、ごめん






おれ、応援できない






















おれとクロは、恋敵(ライバル)だよ

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