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突然、ベラベラと話し出した秀元。



「相変わらずやかましい男だな、貴様」

「あっはっは、そうそうこれや。この感じ。
懐かしゅうて涙出るわ」



思い出した。
こやつは時折いきなりスイッチが入ったようにべらべら喋り出す時がある。静かな時もあるが。
しかし喋り出すとやかましくてたまらない。
秀元は典型的な気になったものは徹底的に追求しないと気が済まないタイプの人間だ。
そんなこやつに興味を持たれ、いつの間にか友人認定された私はぬらりひょんの妻ということもありそれはそれは長く彼の興味心をくすぐったらしい。
過去の手紙でそう書いてたから本当にそうなんだろう。



「え、あ、あの…奥方様?お知り合いで?」

「まぁな」

「知り合いも何も、僕たち友人や友人。
ずぅ〜っと手紙やりおうてためっちゃ仲ええ友人」

「…はて。私はお前に手紙をさほど返したつもりは無いが?」



秀元の言い方では何やら私と秀元が随分と筆まめなように聞こえるではないか。



「せやね。あれ悲しいんやで?
こっちがA姫ちゃんのこと思うて何通も何通も書いてるっちゅうにぜーんぜん返ってこん。
一年に2回か3回返事きたらええ方ちゃう?」

「一か月の間に10通以上送る貴様がおかしいだろう。
紙がどれほど貴重か貴様わかってたのか?あの頃」

「当たり前やん。でもあの頃妖怪も盛んな頃やんか。
だからえろう儲からせてもらいましたわ〜」



秀元の言うことも確かにそうだ。
陰陽師はあっちこっちに引っ張りだこで完全に人手不足だったのをよく覚えているとも。



「秀元!なんであんたが桜夜さんのこと知ってるん!?」

「なんでって、A姫ちゃんが400年前の人やからやん」

「!?…桜夜さんあんたそうなん!?」

「厳密に言えば、違う」

「「「え?」」」



3人が揃って間抜けな声を出した。
少々面倒なのでざっくりとだけ彼らに私のことを教えた。
氷麗も私が転生したことだけは知っていただろうが、前世の"姫"出会った頃のことは何も知らない。

私はあくまでも現代を生きる女子中学生であり、ただ前世が400年前に京都の公家の姫の身分にあった者であり、ぬらりひょんの妻になった者だと。
それから転生し、頭を強打した時に幸か不幸か、前世の記憶を取り戻したということを話した。



「A姫ちゃん転生しはったの?羽衣狐やん」

「私をあのような醜い畜生と同等に扱う気か?殺すぞ」


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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月12日 18時

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