人生の裂け目 ページ13
トントントン。
私は、『やっと翼に会える!!』と、興奮と緊張を隠しきれない秀くんを連れて、翼の部屋のドアをノックした。
「はい...どうぞ。」
ガチャ。
「えっ...?!A...さんっ、どうして...連れてきたんです...か?」
動揺している翼のことはお構いなしに、私は話を切り出した。
「...ねぇ、せっかく二人は再開したんだし、一段落したら、王様にこのことを教えて、結婚のこと、許可してもらったらどうかなっ?」
「うん、僕も...そうしたいんだ。後は君の...翼の気持ちだけなんだよ」
私は、とってもいい案だろうと、胸を張って翼の発言を待った。
...でも、翼から帰ってきた答えは、以外だった。
「その事なんですがっ.......無理なんです」
「えっ?」
一瞬、何も考えられなくなった。
私の中ではもう、翼からはイエスの答えしか帰ってこないと思っていたから。
「えっ?...まさか、もう秀君への気持ちは消えちゃったの?」
でも、翼はふるふると首をふった。
「じゃあ...まだ結婚の決心が出来てない、とか?」
それでも、翼は首をふった。
「もう!じゃあ何なの?何がいけないの?!」
つい、カッとなってしまった。
そしたら、翼が、口を開いた。
「王様に...言われたんです。結婚しなさいって。」
「それも、王様の知り合いの方で、私より20歳も年上...。でも、もう籍を入れられてっ...一週間後には、結婚式をあげろってっ...」
「そんなっ...そんなことってっ...」
...一体どうしたらいいんだろう。
もう、籍を入れちゃったなんて。
一週間後には、結婚式をあげるだなんて。
私に、解決出来ることなのかな。
この二人を...翼と秀を。
ハッピーエンドに、させられるのかな。
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中二病だ☆彡 - れみゅみゅさん» ゆっくりでいいので頑張ってください! (2016年10月15日 14時) (レス) id: ba1c481fda (このIDを非表示/違反報告)
れみゅみゅ(プロフ) - ありがとうございます!れみゅみゅと会うことは少ないと思いますが、頑張ります!じゅのん♪より (2016年10月15日 14時) (レス) id: e0854a4edd (このIDを非表示/違反報告)
みゅうん - こうしん頑張ってください! (2016年10月15日 14時) (レス) id: ba1c481fda (このIDを非表示/違反報告)
中二病だ☆彡 - 初心者ですよね!?書き方が上手ですね〜。 (2016年10月15日 14時) (レス) id: ba1c481fda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゅのん♪ x他1人 | 作成日時:2016年9月11日 16時