営 業 開 始〜Meeting place〜《 3 》

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手を繋いで、キラキラと光る木々の横を歩いて帰れば

あっという間に家に到着して




涼太「着いちゃったね」


　「うん、」




そんな事を話ながら、まだ手は繋がれたまま。


離すタイミングわかんないな、

そう思いながらも

心の片隅に手を離したくない私もいる


…こんなの矛盾してる。

私って、とことん最低だな





　

涼太「…離したくねぇな」






不意に聞こえたそんな言葉。


…ダメだ、

今私、良いように涼太君を利用してるだけじゃん


こんなに真っ直ぐな人を､、







　「…それじゃ帰れないよ笑」


涼太「うん、そうだね笑」







涼太君がそう言ったのと同時に離された手と手

右手のまわりの空気だけ冷たいみたい､、


それだけ、涼太君に暖めて貰っていたっていう事

私はいつだって涼太君に助けて貰って、

そのたびに甘えて､、



　


涼太「じゃあ、暖かくして寝てね」


　「うん、大丈夫」


涼太「バイバイ、おやすみ」


　「おやすみ、」






そう言って控えめに手を振って

小さくなっていく涼太君の背中を見送る


スラッとしていて骨っぽい涼太君の背中。

肩が大きくてガッチリした隼の背中とは違うなぁ、

なんて当たり前の事を思っちゃう






すると不意に涼太君が振り返って、


　






涼太「好きだよ！」






　

大きな声でそう言った。






　「ありがとー‼」





涼太君、

こんな私を好きになってくれてありがとう、

その想いを素直に伝えてくれてありがとう、


たくさんの元気と勇気をもらいました。


次は私が頑張らなくちゃね。




本当にありがとう。

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