朝日の知らせ ページ6
【A視点】
マノンちゃんが昏睡状態から回復した。
よかった……。本当によかった。
私たちがマノンちゃんを助けられたのもそうだけど、何よりアランがいい表情をしていることが嬉しかった。
アランはマノンちゃんに話したいことがいっぱいあるはず。だから私は、一通りマノンちゃんへの挨拶が終わったら、病室を出ようと思った。
「私、一旦外に出ますね。二人きりで話したいこと、あるんでしょう？」
廊下へ続く扉に手をかける。
「A、いいのか？」
アランが私の背中に問いかけた。
「いいんです。二人でゆっくり、話しててください」
扉を閉める時に、最高の笑顔で答えた。
本当は、私だって二人と一緒にいたい。
でも、アランはマノンちゃんと二人きりの方が、幸せそうだと思ったから。
アランの幸せが、私の幸せだから。
とはいっても、二人が話している間、何をしよう。
ふと窓辺に歩み寄ると、朝日が昇りかけているのが見えた。もうそんな時かぁ。
薄暗かった街並みを、明るく照らす朝日。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……そうか。私も行く」
外の景色に見とれていても、ふと耳に入ってきたその言葉。
声のする方に視線を向けると、そこにはどこかで見たような気がする、逆立った赤い髪の大男。
たしか、あの人がフラダリさんだったような……。
フラダリさんは、低いトーンで誰かと話していた。そして、今その姿がどこかに消えていく。
なぜか彼を見失ってはいけないと思った。急いで、気づかれないように、見失わないようにフラダリさんの後をつけていく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フラダリさんを追跡してたどり着いたのは、頑丈そうな鉄の扉。フラダリさんは指紋認証でその扉を開け、内側に入っていった。
ものすごく迷ったが、扉が閉まらないうちに、私もこっそり内側に。
そこには、よく分からない液体で満たされた巨大なカプセルや、無数のパソコン、何本もある太いケーブルが至る所にあった。研究施設だろうか。
その中心には、巨大なカプセルの中、謎の紫色の液体に浸けられながら眠っているハリマロンの姿があった。
「エネルギー放出開始。出力を上げていきます」
そのカプセルの前のパソコンを操作している研究員らしい人が宣言した。
「最大まで上げろ」
フラダリさんは感情のこもっていない声で指示した。
紫色の液体が、波を起こし始める。ハリマロンの表情が険しくなり、ハリマロンが「つるのムチ」を大きくしてカプセルを叩きはじめる。
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エビピラフ - すごくすっごく面白いです！！それに、キュンキュンしますね〜。これからも更新頑張って下さい！！！ (2016年8月8日 1時) (
レス) id: 44e702c603 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - カレーオムライス…とてもおいしそ〜とても食べたくなってきました！ (2016年8月6日 11時) (レス) id: 6bba43ef19 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 良かった。アランは、主人公に薬を飲ませなかった。安心しました。((o(^∇^)o)) (2016年8月4日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 駄目。飲んじゃ駄目。その薬を飲んでしまたら、主人公は、壊れてしまう。アラン止めて。 (2016年8月2日 20時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - 黒乙女ありすさん» コメントありがとうございます！ 主人公の考えとしては、『本当に美味しいカレーなら、飽きなんてこない』ってことなので、3日連続でも彼女にとってはむしろご褒美です(笑) (2016年8月1日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頂志桜 | 作成日時：2016年7月20日 7時
