黒い感情 ページ33
〜〜〜(回想)〜〜〜
「……その子を研究した暁には、最強になる力が解明できる。君にとっても悪くない話だろう」
「……っ！」
「もちろん、相応の報酬は支払われる。お前にも、その子にも」
最強になる力が解明できれば、Aは全てのトレーナーから慕われ、名声と金を手に入れることができる。
Aに戦いを挑む強いトレーナーだって増えてくるはず。そうなればいずれAは、「ポケモンマスター」になれる。
Aにとって、悪いことではない。
……研究の間、自由を奪われること以外。
「………わかりました」
迷いに迷って、やっと出た言葉は承諾で。
「しかし、一つ条件があります」
これだけは譲れない。
「なんだ？」
「俺を、その研究の最高責任者にしてください」
やるのだとしたら、俺がやる。
たとえ代表にもAは渡さない。
「……わかった。しかし、組織としては私が上だ。私の指示には従うように」
「……はい」
A、少しの間、辛抱してくれよ……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「メタグロス、ラスターカノン！」
「ツドキ、エアスラッシュで斬っちゃうよ！！」
「ならコメットパンチだ！」
あんなに楽しそうに、生き生きした表情……。
それを俺は消し去ってしまうかもしれない。
それでも、構わない。
嫉妬というのは怖いものだ。
俺をここまで変えてしまう。
冷静に分析はできても、止められない黒い感情。
感情の赴くがままに、俺はAに近づいた。
あいつがはどうだんを出そうと腕を後ろに引いたとき、その腕を掴んだ。
放されないように強く。
全ての視線が俺に向けられる。
「…………ア、ラン？」
震えながら問いかけるAの目は怯えていた。
「……ごめん。バトルは中止だ。すぐに来てくれ」
Aの腕を掴む手にさらに力を込めて、彼女を連れ去った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目的地に着いた。病院内の研究施設。マノンのハリマロンが眠っている隣にある。
「アラン、一体何が……？」
荒い息を吐きながら、Aは怯えながら問った。
「ごめんな。お前の身体を調べさせてもらう」
「……はい？」
眉をひそめて顔を歪ませる彼女を半ば強引に更衣室に連れて行き、研究対象者用の衣服に着替えるよう指示する。
あいつは早着替えができるので、そう時間はかからなかった。
「これでいいんですか？」
「ああ。まずはMRI検査だ。あの台の上に寝てじっとしてろ」
まずはAの基本的な身体情報を調べる。
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エビピラフ - すごくすっごく面白いです！！それに、キュンキュンしますね〜。これからも更新頑張って下さい！！！ (2016年8月8日 1時) (
レス) id: 44e702c603 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - カレーオムライス…とてもおいしそ〜とても食べたくなってきました！ (2016年8月6日 11時) (レス) id: 6bba43ef19 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 良かった。アランは、主人公に薬を飲ませなかった。安心しました。((o(^∇^)o)) (2016年8月4日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 駄目。飲んじゃ駄目。その薬を飲んでしまたら、主人公は、壊れてしまう。アラン止めて。 (2016年8月2日 20時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - 黒乙女ありすさん» コメントありがとうございます！ 主人公の考えとしては、『本当に美味しいカレーなら、飽きなんてこない』ってことなので、3日連続でも彼女にとってはむしろご褒美です(笑) (2016年8月1日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頂志桜 | 作成日時：2016年7月20日 7時
