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また一歩 ページ22

【???視点】

朝ご飯の前、私はとある町のポケモンセンターの受付にいた。
受付に備えつけのテレビには、昨日行われたトライポカロンカノン大会の様子が映し出されていて、私はその画面に目を釘づけにされた。

画面の中には、花嫁衣装のような白いドレスを着た、サイドポニーテールの女の子が。
彼女のポケモンであるトゲキッスとビクティニが、彼女と一緒にパフォーマンスをしている。
楽しそうなその姿はとても眩しくて。
……そう、あの人と同じような雰囲気がある。

その子がパフォーマンスを終えたときに、アクシデントで床が抜けたようだけど、彼女のポケモンが活躍して怪我は免れたらしい。

もちろんパフォーマンスもそうだけど、そこから垣間見えるポケモンとの信頼、ポケモンの育て方などから、彼女の「優勝」は得られたのだろう。


「……おーい! そろそろご飯だぜ〜!」

私を呼ぶ声が聞こえる。私の憧れの人の声。
その声に、声を弾ませて応える。

「分かったわ。すぐ行くよ、サトシ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【A視点】

「……くしゅんっ!」

カレーを食べてる途中に、急に鼻がムズムズして、くしゃみが出た。風邪でもないのに。
急いで口の中のカレーを飲み込んで、二人にかからないように後ろ向いてくしゃみ出すの、きついんだけど……。

「Aのくしゃみ、かわいいね。ねーアラン」

「なんで俺に振るんだよ、マノン」

マノンちゃんとアランが漫才めいたことをやっている。ネタは私のくしゃみらしいけど。

「ごめんなさい、食事中に。誰かがウワサでもしているんでしょうかね」

くしゃみ一回は、いいウワサだっけか、わるいウワサだっけか。どっちでもいいか。


「ごちそうさまっ!」

マノンちゃんが一番に声をあげた。その時間、食べ始めてから1分もかかってない。

「「はやっ!!」」

私とアランが息をそろえて驚嘆の声をあげる。

「えへへ……だってAの作ってくれたカレー美味しすぎるんだもん! お店出してもいいくらいだよ」

マノンちゃんがカレーのついた口を活発に動かして答える。

「ありがとう、マノンちゃん。でも、口についたカレーはちゃんと拭き取ってね」

「……え? あははっ」

マノンちゃんは笑いながら、彼女の口についたカレーをぺろりと舐めた。

「最後まで残しちゃ悪いもんね」

「わぁ……嬉しい!」

マノンちゃんにも認めてもらえたみたいだ……!
これでまた一歩、『私のカレー』に近づけたかな。

アランアトラクト→←未来のカロスクイーン



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設定タグ:ポケモンXY , 最強メガシンカ , アラン   
作品ジャンル:アニメ
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エビピラフ - すごくすっごく面白いです!!それに、キュンキュンしますね〜。これからも更新頑張って下さい!!! (2016年8月8日 1時) (レス) id: 44e702c603 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - カレーオムライス…とてもおいしそ〜とても食べたくなってきました! (2016年8月6日 11時) (レス) id: 6bba43ef19 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 良かった。アランは、主人公に薬を飲ませなかった。安心しました。((o(^∇^)o)) (2016年8月4日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 駄目。飲んじゃ駄目。その薬を飲んでしまたら、主人公は、壊れてしまう。アラン止めて。 (2016年8月2日 20時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - 黒乙女ありすさん» コメントありがとうございます! 主人公の考えとしては、『本当に美味しいカレーなら、飽きなんてこない』ってことなので、3日連続でも彼女にとってはむしろご褒美です(笑) (2016年8月1日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:頂志桜 | 作成日時:2016年7月20日 7時

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