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「かんらんしゃー!」

乗ってすぐ立ったまま窓にへばりつく(人1)に、いたずらに声をかける。

「立ってたら揺れるぞ」

やだ!と慌てた(人1)はそのまま俺の隣に座った。

こっちのほうが傾きそうだなと考えたが、落ちることは無いし、と口を閉じる。

「ほら、もうすぐ頂上だぞ」

そう言っても頷くだけで外を見ない。怖いのか?と疑問に思っていると、ちょうど頂上、という辺りで頬に柔らかいものが触れた。

(人1)に軽くキスされたのだ。

状況把握に数秒を使い、「(人1)!?」と声を上げた時には、(人1)は何もなかったように外を見ていた。

多少パニックになりながら帰路につき、車の中であの行動の真意を訊くと、

並んでいるときに近くにいたカップルが、頂上でキスするとずっと一緒に居られるというジンクスを話していたから、だそう。

かわいすぎるだろう…。うん、お父さんは(人1)とずっと一緒にいるぞ。

長い赤信号なのをいいことに、ハンドルに突っ伏した。



「ほら、そろそろ卵が焼けるぞ」

「はーい!」とケチャップを持ってキッチンに走ってくる。

オムライスは、(人1)がウチに来た日から俺たち二人の好物になった。

最初はいろいろと試行錯誤して、ソースやライスの味付けを変えたが、ケチャップで絵を描くためにバターライスとケチャップに固定化した。

それ以来、オムライスはうちの食卓の常連である。特別な日に(そうでない日にも)食べる記念の料理だ。

一大イベント→←〃



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藍原春陽(プロフ) - 桜猫さん» いえいえ、意見はどんなものでもありがたいです!頑張りますね! (2019年10月29日 20時) (レス) id: 0a284fbc63 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 藍原春陽さん» そうだったんですね!そうとは知らずごめんなさい…頑張ってください! (2019年10月29日 16時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
藍原春陽(プロフ) - 桜猫さん» 感想、アドバイスありがとうございます。なるべく台本書きにはしたくないので、もっと文章だけで誰の話か分かるように頑張ります。実はこの物語はあと少しですが、これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月29日 10時) (レス) id: 0a284fbc63 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 最高です、目の保養です、余計なお世話ですがお話で安室さんや風見さんなどに視点が変わるときは題名か1ページの一番上に降谷sideとか梓視点といらたら分かりやすいです。 (2019年10月29日 0時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 風見さんカワイイ(*´ω`*) (2019年9月16日 18時) (レス) id: e6875614e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍原春陽 | 作成日時:2019年5月24日 16時

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