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「はい」
優太さんの予想通り。
「上手くいってないわけ？」
「上手くいってないから悩んでるんです…」
もはやそれ以前の問題なんですけど。なんてことは言えない。
「そっか…」
優太さんは私の表情を窺うように何度もチラチラと見てきた。
そして私たちの間に少しだけ沈黙が流れたあと
優太さんが口を開いた。
「まぁ、紫耀って手強そうだもんな」
手強いとかそういうレベルじゃない。だって彼には好きな人がいるのだから。
と、思いながら今さっきの優太さんの発言を思い出して違和感を覚えた。
「紫耀…？え、紫耀って言いました？」
「うん。言った」
あっさりと認める優太さん。どうして？頭の中は軽くパニックを起こしている。
「しょうってあの紫耀のことですか…？」
「平野紫耀」
嘘…。あの流れで優太さんが紫耀の名前を出したということは…
「き、気づいてたんですか？私の紫耀への気持ち…」
私はかなり動揺をしている。
「…気づいてた」
「そんな…」
まさか気づかれていたなんて。驚きで言葉が詰まる。
「ってのはちょっと嘘！かまかけた。さっせん！」
嘘？かまをかけた？え？
…一体何事なの？
すぐに正直に謝られたけれど、
「ちょっと優太さん！！」
私ったらまんまと引っ掛かってしまったみたいだ。
「優太さんのばか…」
ずっと隠してきたのについに優太さんにバレてしまった。
まぁ、すぐに違和感に気づかなかった私が悪いのだけれども。
「そんな怒んなよ…」
「怒ってないです…」
怒ってはいない。でも、あまり人に知られたくなかったから…紫耀のことを想っているってことは。
だって、もう純粋で綺麗な片想いなんかではないから。人に話せるような恋じゃないから。
優太さんに深いところまで話すつもりはない。けれど優太さんに気づかれてしまいそう、と不安になるのは当然だった。
「みんなには内緒でお願いしますね…」
「安心しろ。俺結構口は堅いから」
バレてしまう不安は残るけれど優太さんの真剣な目を見て、誰にも言わないでいてくれるというのは信じようと思った。
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來(プロフ) - やんやんさん» とっても好きな作品と言ってもらえてとても嬉しいです(^^)切ないですよね…。これからも切ないシーンが出てくると思いますがお付き合いお願いします(>_<) (2020年10月6日 23時) (
レス) id: 77d7f96759 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - munさん» 二人とも好きな人が原因で辛くなってるんですよね…。自分でも書きながら切な！！って思ってました… (2020年10月6日 23時) (レス) id: 77d7f96759 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - 初子さん» はじめまして。ドキドキをお届けできているようでよかったです！ありがとうございます(TT) (2020年10月6日 23時) (レス) id: 77d7f96759 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - いつも涙ポロポロ出しながらぎゅーんと切なくなりながら見ています（ ; ; ）とっても好きな作品です。 (2020年10月6日 21時) (レス) id: 97979cb1f9 (このIDを非表示/違反報告)
mun(プロフ) - 44ページの最後、お互い苦しいでしょうね・・・平野君にとっても嫌だし、それを聞いてしまった夢主も嫌だろうし・・・なんだかとても切ないです。 (2020年10月5日 17時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來
| 作成日時：2020年9月16日 22時
