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Miyadate side.
どこから話をするのが正解だろう
結論を話すのなら、俺はAのことが好き
ただ、そんな単純明快な話でもない
俺とAは、所謂、従兄弟
とは言っても、ちょっと複雑な関係ではある
俺の父さんと、義母、つまりAの叔母はいわば子連れ再婚だった
俺が中学生の時に離婚した父さんは、俺が高校生になった時に新しい母親を家に連れてきた
とても弱々しそうな人だと、そう思った
義母も数年前に離婚し、相手方に実子の親権を取られて精神的にも身体的にも苦しんでいた
義母は、姉一家と共に生活をしていたが、その傍らで俺の父さんと出会い、時間を共にしていたらしい
驚いた
そんな素振りもなかったから
所謂、思春期ってやつに差し掛かりつつあった俺は、その新しい家族ってものにも、目の前の微笑み合う二人にも
上手く順応することが出来ずにいた
フリだけが上手くなっていた
俺に義母を紹介したときには、もう結婚も決めていたらしい
俺の知らないところで話は進み、やがて義母が住む家に、父さんと俺が挨拶へ行くことになっていた
全く、俺には事後報告だけ
義母が住む家は、思ったよりも近所だった
義母は俺に、一個下の女の子がその家に居ると言ってきた
つまり、従兄弟
今までそんな存在に縁がなかったから、急に現れた従兄弟って存在に俺は戸惑った
そんな事実を上手く受け止める余裕もないまま、俺は彼女と出会った
父さんと、叔母となる人、つまり義母のお姉さんが挨拶を交わす傍ら、俺は向かいに座る女の子を見ていた
この子が、従兄弟
白いブラウスにスカート
健康的に焼けた肌がその活発さを思わせる
髪は短くてどこかあどけない表情
まじまじと見つめていた俺に対して、不思議そうな顔をした彼女から顔を逸した
従兄弟なんて、もうこの歳になったらただの遠い遠い親戚だろって思ってたのに
高校生の俺は、まだまだ自分が思っていたよりも幼かったらしい
体の芯のほうがボウっと熱くなる感覚
それでいて、ゾクゾクとする寒気
ちぐはぐな心を抑える方法も知らず、その従兄弟の名前がAってことだけ
鮮明に覚えていた
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なむる。(プロフ) - 雪の王子様さん» 私が出した全ての作品に、本当に素敵なコメント下さって！！ありがとうございます^_^彼らの素敵な姿を描けたらな…頑張ります！ (2020年9月16日 7時) (
レス) id: 74f22f9e0f (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - さっくんでてきた！なんかすごい展開の予感…更新頑張ってください。 (2020年9月16日 2時) (レス) id: a501c8742d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なむる。 | 作成日時：2020年8月23日 23時
