２度目の初恋 (ページ29)

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溶けた氷は小さくなってページ29

ダッシュボードに並んだ、四つのアイスラテ

チャンミンが買っておいてくれた方が、氷が溶けて小さくなってた

きっと、早くに買いに行ってくれてたのかと思うと

なんだか胸がキュッとなった

「こんなに飲めるかな」

C「ドライブは長いから大丈夫だよ。はい、これAさんのぶん」

ありがとう、と受け取って

一口飲むと、

「んー、これ甘くない」

C「うっわ！あま！」

私にって買ってくれたアイスラテには、ちゃんとガムシロ入れてくれたんだね

C「こっちがAさんのだった！」

って言って、ほら、と交換しようとするけど

「あ、ちょっと待って！こっちも私、口つけちゃったし」

とストローについてしまったグロスを手で拭いた

C「いいよ、別に」

「本当に？」

C「いや？」

そんな首かしげて聞かれると

ものすごく困る…

嫌なわけじゃないけど、なんか悪いと思って

「いいなら、いいんだけど」

C「じゃぁ交換して。甘すぎて飲めない」

こんなことでドキドキするなんて

中学生みたいでちょっと楽しい

タンブラーの中の氷はさらに小さくなって

まるでチャンミンと私の間の氷も一緒に溶かして

少しだけ距離を縮めたように感じた