元姉さん 2

sister_62 ページ17

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バタバタと騒がしい屯所､理由は数時間後に迫る討ち入りの為だった｡







土｢2,4,6番隊は裏口､1,3,5,7番隊は正面､それ以外は外で待機｡どさくさに紛れ逃げ出す奴らを捕らえる｡なにか質問あるやつ...居ねェな､解散｣



鬼兵隊には及ばないが過激派である蛇天党に気を抜く訳にはいかない｡急な情報であった為相手の使う武器､戦略が分からないのも理由である






(死人､も有り得なくは無ェか...)





自室に戻りながら不謹慎だがそんな事を考える







部屋に着き襖を開け中へ入ると机の上に見覚えの無い紙が目に入った｡






土｢んだこれ...｣





























あらざらむ この世のほかの 思ひ出に

いまひとたびの 逢ふこともがな


















土｢こりゃ和歌か...？｣









誰かの悪戯か？だとしたら...総悟か






部屋を出て栗毛色の馬鹿を探そうとすると山崎が居た



土｢おい山崎､総悟見なかったか｡また変な事しやがった｣

山｢沖田隊長なら今日はずっと縁側で寝てましたが...何があったんです？｣


山崎曰くずっと寝ていたらしい､それはそれで切腹だわ




俺から受けとった紙を山崎が読むとエッッ！！と大きな声を出した




山｢ふ､副長この和歌の意味知ってます...？｣

土｢あ？どうせ死ね土方だろ｣

山｢そんなピンポイントな和歌があってたまりますか！！...はぁ､これは有名なもので




もうすぐ私は死んでしまうでしょう｡あの世へ持っていく思い出としてもう一度だけお会いしたい



みたいな感じの文ですよ｣




土｢...は？総悟じゃねェのか？｣

山｢だから言ってるじゃないですか！！ていうか副長こんな直球な恋文貰う相手居たんですか！？｣

土｢身に覚えがねーよ､どうせ誰かの嫌がらせだ｡対処は討ち入りの後にする｣

山｢まぁそうですね｣













＿＿














出発10分前｡門の方が騒がしくなり､何があったのかと向かってみると先に向かったらしい総悟､チャイナ娘と眼鏡が居た



沖｢だから帰れつってんだろィ｣

神｢話くらい聞けヨクソチワワ！！｣


土｢何やってんだテメーら､今お前の相手する時間が無ェ､今度にしてくれ｣

新｢ま､待ってください土方さん沖田さん！！｣




屯所内へ戻ろうとするが眼鏡から発せられた言葉に足を止めた




























新｢その討ち入りって､蛇天党ですよね｣









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