cream puff

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宏光に腕を引っ張られながらゆらゆらと夜道を歩く




なんだか今すごく





『シュークリーム食べたい』



｢お前まじ飲みすぎ｣



『シュークリーム食べたい』



｢聞いたっつーの｣



『シュークリーム食べたい』



｢え、何、聞こえてる？｣



『シュークリーム食べたい』



｢あーーーもう！分かったよ！連れてけばいいんだろ？！

分かったから！店どこ！｣



店名を伝えるとすぐタクシーを捕まえて連れてってくれた



タクシーに乗ると少し酔いが冷めた気がする



店に着いて降りると店員さんが看板を片付けようとしてるのが見えた



｢あ、もう今日は終わりなんですよね…｣



申し訳なさそうに言う店員さんに私まで申し訳なくなった


もうそんな時間だったんだ…宏光にも申し訳ないな



また今度来ますって言おうとした時だった



｢あれ、北山？｣



｢え、藤ヶ谷じゃん、ここで働いてんの？！｣



久しぶりーって2人で盛り上がってる



え、何？何何何？どういうこと？知り合い？？


突然の出来事にびっくりしていると



｢入って入って、中で話そうぜ｣



そう言って店員さんは店に入れてくれた



｢いやー、まさか藤ヶ谷がここで働いてると思わなかったわ｣



｢俺今ここの店長だからね、｣



すごいでしょってニコニコしながら話してる

ポカーンとしながら聞いてると


｢あ、そうだ、藤ヶ谷太輔ね、大学が同じだったの｣


こっちが同期のAって宏光が勝手に紹介し始めたから


慌ててお辞儀する


｢Aちゃんって言うんだ、いつもありがとね｣



『いえ、こちらこそ！』



｢そんな通ってんの？｣



｢結構来てくれてるよ、ね｣


そう言って笑顔を向けられる、ステキ



｢今日もシュークリームだった？｣



｢そー、歓迎会終わってシュークリーム食べたいって聞かなくて｣



｢美味しいよねーここのシュークリーム｣



自分で言うなって笑いながら宏光がツッコんでる


すごく仲良いんだろうな

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