検索窓
今日:17 hit、昨日:31 hit、合計:383,912 hit

新マネさん ページ14

.









「ユキちゃん!」

「ユキちゃんこれは?」



あーもう。

みーんなユキちゃんユキちゃんって。

別にいいんだけどさ……。


新マネさんが来て2日目。

アニキが恋しいです。(アニキ呼びやめろ By現マネ)


アニキいないからしょうがないんだけどさ。

今のマネージャーはあの人なんだから。

あと10日ちょっと、頑張れる気がしない。



「Aさっん」

「おー、まこっちゃん。呼び方独特だね」

「なーに男くさい楽屋で黄昏てんの」

「かずまこに挟まれた、ぜーたくだなあ」

「絶対思ってない」

「新マネさんに嫉妬してんの?」

「してないよ」

「ふーん」



ニヤニヤしながら私の顔を見るかずまこ。

なんだよ。



「北人が新マネさんとこ行って暇してるの?」

「だから違うって」



しょうがないんだよ。

だって今はあの人しかマネージャーはいないんだから。

みんなあの人に頼るしかないんだよ。



「はぁ、……あれ、かずまこ、私のリング知らない?」

「「知りませんけど、」」



おかしいなぁ。

ここ置いておいたのに。


……まぁいっか、やっすいし。

3C〇INSっていいよね。


どこいっちゃったんだろーな。








このリングが、始まりに過ぎないなんて思わなかった。









「あれ、私のリング……」

「え、また無いんですか?」

「はぁ、まぁいいん」

「よくないですよ」



まこっちゃんはガシッと私の肩を掴んでしっかり目を合わせる。

気まずくなって視線を逸らすと、逸らした先まで目を合わせてくるまこっちゃん。


……怖いよ、顔。人一人殺せるよ。



「ねぇ、おかしくないですか?こんなに物無くなるの」

「でも疑いたくないし」

「そんな呑気なこと言ってたらこの先どうなるか分かりませんよ」

「……。」

「そろそろ声掛けてみましょうよ、」



俺も一緒に行くから、とまこっちゃんは私を抱きしめた。

たしかにおかしいとは思ってた。

昨日も一昨日も、必ず何か無くなってるんだもん。

おかしいどころじゃないこともわかってる。

誰かにやられてるなとは思ってた。


わかってるよ、だいたい。

こんなことするのはあの人しかいない。



……でもこれどうしろっていうの、?









事件まであと1日____。









.

新マネさん→←新マネさん



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (339 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1436人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 吉野北人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:L | 作成日時:2020年4月5日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。