パーフェクトヒロイン。After Story

お似合い ページ4

〇お似合い

「ちょっと！！！紫耀！！！」

一大事や、一大事や、、、

「どしたの、Aちゃん 笑」

唇を噛んで必死に笑いをこらえてるあたり

私が何を言いたいか、彼は確実にわかってる

「こ！れ！」

バンっと彼の前に私は1冊の週刊誌を突き出す

「どうするつもり？」

「面白いからいいじゃん笑」

「は？」

「逆に、これの何がダメなのか、俺わかんない！」

楽しそうに該当ページを開く彼

『お似合いだと思う若手芸能人コンビランキング』

堂々の1位は

『平野紫耀＆白石A』

勘弁してくれ、、

「はぁ、、」

「なんでそんなリアクションなの？笑

光栄なことじゃん、1位だよ？」

「色々めんどくさいの、、」

「ただの読者アンケートじゃん

まあ、事実だけど笑」

「これがきっかけでバレたらどうするつもり？！」

「考えすぎだって笑

ほら、見てこの記事

めっちゃ面白い」

『人気グループのエースコンビが堂々の1位にランクイン

映画での共演をきっかけに "平白“ の愛称でファンから親しまれている』

『人気実力ともにトップレベルの2人

一方で、性格は正反対

天然で天真爛漫な魅力を持つ平野

真面目でしっかり者な優等生の白石

その凸凹さが"お似合い“と言われる所以である』

「は？なんで紫耀はいい感じに書かれてるのに、私、真面目でしっかり者って、は？笑」

「ふふっ笑

この記者さん絶対俺のこと好きじゃん、ほら見て」

『白石は過去のインタビューで「復帰してから初めての演技の現場が平野さんとの映画。すごく気遣ってくださって嬉しかった」と発言。』

え、なに、平野の好感度上げるための記事？

記者さんジャニーズ事務所にお金もらってる？

まあたしかに、いつだったかのインタビューでそう答えたんだけど、笑

『一方平野も、「性別は違うけど、彼女はまさに理想のアイドル。尊敬の気持ちでいっぱい。」と言及。』

「尊敬してる？私のこと」

「してるって笑」

「ほんと？」

「ほんと！笑」

綺麗すぎる瞳で見つめられると

思考停止しちゃう

「公表してないのに

周りからお似合いって思われるくらい、Aのことを大切にできてるのかなって

俺は嬉しいよ」

天然で天真爛漫で

それでいて、真面目でしっかり者で

パーフェクトなのはむしろ彼のほう。

「紫耀」

「ん？」

「大好きだよ」

これからもずっと

彼にとっての"お似合い“でいられますように。

END

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