君 の 声

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A「…さーむい」


「自業自得ってやつだな」





部屋に強制的に連れ戻すと

頭から毛布をかぶってにこにこしてる





「最近なんかあった？」


A「…別にないけど？」




ちょっと反抗的な言い方

こうゆう時は何かあるけど言わない時





「話聞くのが仕事なんだけど、俺」


A「…玲於先生、」


「ん？」


A「…隼先生に聞いたんだけどね」





俺と隼が仲良いから隼もAと会う機会が

何回もあって最近仲良くなった2人





A「…二駅先の駅前の小学校の出身なんでしょ？」


「…あ、うん、そうだよ」


A「Aもだよ？」


「…え、偶然だね、」


A「…そうだよね、偶然だよね」






手術の後に初恋の話をしてからずっと

もしかしたら俺の初恋はこの子なんじゃないかって

日が経つにつれて疑惑が確信にかわっていった




でも俺は医者で

Aは患者





これ以上考えたら好きって気持ちが戻ってしまいそうで怖かった


もしかしたら、もう手遅れなのかもしれないけど







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