君 の 声

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「おはよう、具合どう？」


A「…喉痛い」


臣「よく頑張ったな、今日でこの薬終わりだよ」






ベッドの上で看護師に詳しく診察されて

出頭医から手術についての説明を受けて




" 準備整いました "




若い看護師が俺たちにそう言った





A「…もう？早いなあ」





しばらくするとストレッチャーが運ばれてきて

慣れているのか自らそれに乗るA





臣「…全身麻酔ってのが怖いんだよな」




臣さんが小さい声で呟いた




「リスク…とか？」


臣「…まあ」





俺たちがそんな話をしている間にどんどん

手術室に近づいてきて

俺たちは入れないから上から見守る




不安そうな顔、してたけどすぐに麻酔が回ったのか

目を閉じたA




手術中は正直見てられなかった




臣「…出血かなりあるな」




そんな俺に比べてしっかり見てる臣さん




「それって大丈夫なんですか？」


臣「外科医じゃないから何とも…」





手術開始から何時間経っただろうか

ピーピーという機械音が響いて

一気に慌ただしくなる手術室




" 輸血するよ "

" 心拍下がってきてます "




本当に大丈夫なのか？っていうような声が

そこらじゅうから聞こえてきて





「…臣さん、」


臣「Aなら大丈夫だから」




" 出血止まりました "




そんな声が聞こえてきて

機械音も落ち着いて



そこからは順調に進んだみたいで

無事に終わった





あとは麻酔がとけて目を覚ますのを待つだけ







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