スノードロップ

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Aside



昨日の夜急に決まった遠出デート

学校さぼるのはちょっと迷ったけど、たまにはって

車で迎えに来てくれて、助手席に座った



亜嵐「寒いねー今日も。こたつ出したもん。笑」


A「こたつ！こたつあるの？」


亜嵐「やっすいのだけど！」



信号待ちの時、あー寒いって手擦り合わせてる

目が合って少し笑ったら、笑い返してくれて

私の手に自分の手、重ねて あったかい？って笑ってる

…わたし、こんなに幸せでどうしよう


運転してるところがあまりにもかっこよくて

こっそり写真、撮っちゃった

この前の浮気疑惑なんてどうでもよくなっちゃって

…いや、この人は浮気なんかしないって確信できたのかな



A「…あ！海見えた！」


亜嵐「冬の海もありじゃんね、意外と」


A「意外とじゃないよ、全然あり！」


亜嵐「全然ありか。笑」



車を降りて、やっぱり寒いーって手繋いで

真っ白な砂浜の上、ふたりで歩く


貝殻見つけて、パッて手離して走ったら

Aちゃーんって名前呼ばれて。ん？って振り向いたら

わたしに携帯向けてて



A「あー撮ったでしょ！」


亜嵐「撮っちゃった。笑」


A「…不意撮りブサイクだから嫌」


亜嵐「大丈夫大丈夫！世界一可愛く撮れたから！」



けらけら笑いながらそんなこと言うの

はたから見たら絶対にバカップルだもん、こんなの


ご飯食べてる時も何回も写真とかストーリー撮られて

私も仕返し！ってふたりで撮り合いっこ


自分のストーリー、見てみたら

1番最初に玲於くんが見てて

…玲於くん、なにしてるかな、なんて



亜嵐「…あ、玲於とハナちゃん見てる！」


A「ね、私のも見てた」


亜嵐「玲於に関しては新しいストーリー1番に見てる。笑」


A「わたしのも！玲於くんが1番に見てる」



ご飯のあと、もう一回海行って

明日学校だしって早めに帰った

帰りの車の中で寝ちゃったからあっという間に家で



A「…寝ちゃってた、ごめんね」


亜嵐「話し相手いなくて暇だったんだけど。笑」


A「…ごめん。笑 あとありがとう、これ」



もこもこの毛布、掛けてくれてて

流れてる音楽は私が前好きって言った曲だった

こんなこと言うの恥ずかしけど、愛されてるなって


ばいばいって手ぎゅーってしてたら

後ろからクラクションの音がして

笑いながら " やべ！またね！ " って行っちゃった


エレベーターの中で、楽しかったなあって


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