スノードロップ

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玲於side




玲於「…え？」




今日3限からだったし先行ってってAにラインして

2限が終わる頃に大学入ったんだけど

入り口で亜嵐くん待ってて、こっち来てって




亜嵐「だーかーら、Aちゃんのこと好き？」


玲於「…別に、好きじゃないけど」


亜嵐「ほんと？」


玲於「…友達。あいつはただの仲良い友達」


亜嵐「ならよかった。じゃあ俺が貰っていい？」


玲於「…好きにすれば」




よし、行こ！って言われたけど

一緒に行く気にも話す気にもなれなくてひとり、トイレに駆け込んだ

ちっちゃい窓開けて、中庭にいる人達ぼーっと見ながら3限が始まるチャイムを聞く

あーあ、さぼっちゃった


なんで俺あんなこと言った？

あんな思ってもないこと言った？


これで2人は両想い、しかもあの感じだと

亜嵐くんは近いうちに告白して2人は付き合う

どうする？どうしたら諦める？


…Aをひとりにしなきゃいいのか

わざわざみんないるところでは告らないだろうし

なんて思って始まった俺の計画




亜嵐「玲於ー、お前なんでさぼったの？」


玲於「…あー腹痛くてトイレこもってた」


亜嵐「なるほど。笑」


玲於「…てかまだ来ねえの？やる気あんのかなーあの先生」


亜嵐「さぼっちゃう？」


玲於「馬鹿じゃねえの、これさぼったら俺2時間連続なんだけど」


亜嵐「えータピオカ飲み行こうよ〜」


玲於「…女子か」




さっきまでめちゃくちゃ腹立ってた相手なのに

こんなに普通に話してるし、何より楽しい

今日から俺はこんないい奴の邪魔すんだなって


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