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玲於side
携帯でゲームしてたら、Aからの着信画面に切り替わって
玲於くん今すぐ来て!って
何事だよ、って思ってAの部屋まで行ったら
植木鉢やら何やらめちゃくちゃ置いてあって
種植えるの手伝って〜って言うから
窓開けて、ベランダに2人並んで種、植えてく
玲於「…さっみぃ、ベランダでする意味あんの?」
A「あるよ、中で植えたら土だらけになるじゃん」
玲於「いつ咲くの?」
A「ん?冬」
玲於「…もうだいぶ冬なんですけど」
A「1月とか2月くらいかなあ」
ベランダで土混ぜながら
話戻すけどさ〜って、またさっきの亜嵐くんの話
玲於「亜嵐くん、断ったらしいよ」
A「…え、さっきの告白?」
玲於「そう、…なんか好きな子がいるからって言ったらしい」
A「…好きな子」
玲於「…まあ本当にいるのかは俺もわかんないけど」
A「…あのあとね、また考えたんだけど」
玲於「うん」
A「やっぱりわたし、ぎゅーっともなるけど、すっごいドキドキもする。ドキドキとは違うって思ってたけど、そうだった」
玲於「…なんで急にそう思った?」
A「…思い出してたの」
マフラー巻いて貰った時も
彼女じゃないのに彼女って紹介された時も
家まで送って貰ったのも、手引かれたのも
この前可愛いって言ってくれたのも、全部ドキドキしたって
こいつ、すっげえ幸せそうな顔して俺に言うんだよ?
マフラーなんて高校ん時から俺の貸してやってたし
家まで送るなんて毎日やってたし
手だって握ったこと、ある
俺にされてもなんとも思わねえのに
亜嵐くんだとドキドキすんだってよ
俺、幸せそうに亜嵐くんのこと喋るA見てなんか悲しくなって
やっと気付いた、やっとわかった
あーおれ、ずっとこいつの事好きだったんだって
だから亜嵐くんとか他の奴と喋ってると腹立ったし
あいつのこと、いつも気にかけてたんだ、俺
でももう、遅くて。全部手遅れで。
だってこいつの頭ん中100%亜嵐くんだし
これを、俺で100%にすんのなんてもう無理
こいつは亜嵐くんが好き
亜嵐くんだって十中八九Aが好き
ほら、もう両思い
俺に入り込めるとこなんてない
…だったら、教えてやんなきゃ
兄ちゃんとして、こいつにちゃんと
玲於「…A、聞いて」
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ゆらん(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます!スノードロップ出てきました、、! (2018年8月11日 0時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
らら - スノードロップ出てきましたね!この花がどう関係していくのか楽しみです。応援してます! (2018年8月10日 23時) (レス) id: 7f9d02892e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらん | 作成日時:2018年8月8日 20時