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玲於side




…遅い

またなんかされてたりして

行くべきなのか待つべきなのか

ぐるぐる頭の中で考えてると目の前にAの姿が

さっき会った時とは違う顔したA

さっきまで泣いてました、みたいな顔してる




「どうした?」


A「…振られた」


「え、」


A「もうお前のこと好きじゃないって」


「ちょ、え?臣さんが?」


A「…玲於との方が幸せになれるよって」


「…臣さん」




とりあえず帰ろうって待たせてたタクシーに乗った

帰りは一言も話すことなくマンションに帰ってきた




A「…いっぱい待たせてごめんね」


「ん?案外早かったよ」


A「そうじゃなくて、…約束」


「…なに、俺の願い叶えてくれんの?」


A「…うん、玲於くんの気持ちが変わってないのなら」


「ばか、そんな簡単に変わるわけねえだろ、」


A「…玲於くん、私玲於くんのこと…」


「待って待って、俺が言う」




そう言うと、ふふって笑って、どっちでもいいじゃんって

わかってねえな

ずっとずっとAのこと好きで

でもおみさんの彼女だからって色々我慢してきて

それがやっと、やっと全部手に入るってのに




「A」


A「はい」


「…俺だけの彼女になってください」


A「もちろん」


「…どんだけ待たせんだよ」


A「いっぱい傷つけてごめんね」


「ほんとだよ、少しは癒せ」


A「あと…」


「…もういいよ、過去は過去」




浮気って形だったけど前から付き合ってたせいか

改めて告白しても、なんか変な感じがして


だけどAのこと見てて

あー、やっと俺だけの彼女になったんだ

そう思うと自然と顔が緩む




A「すっごい遠回りしたね」


「だって先輩の彼女だよ?そりゃ遠回りするわ…」


A「一途なんだね、玲於くん」


「…ただの一目惚れだし」




嬉しそうに笑ってるA

俺がそばに行って抱き寄せるといい雰囲気になってきて

顔が近づいた瞬間、うるさいくらいに鳴り響く着信音




「タイミング…」




片寄涼太、の文字

え?涼太くん?

約束してたっけなーなんて思いながら折り返すと




涼「玲於?もう着くからね」


「…は?」


涼「メンバー飯会、次玲於んちってなってたでしょ」




やべ、完全に忘れてた

ちらっとAを見ると不思議そうにこっちを見てる



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ゆらん(プロフ) - 玲亜さん» ありがとうございます、待っててください! (2018年2月25日 2時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
玲亜(プロフ) - 更新待ってます(><) (2018年2月25日 2時) (レス) id: 57fa1cde7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆらん(プロフ) - しをちゃさん» ほんとですか!ありがとうございます( ; ; ) (2018年2月12日 21時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!玲於くんが素敵過ぎて鼻血出ます(o ̄∇ ̄o)♪ (2018年2月12日 21時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらん(プロフ) - ははりんさん» はじめまして、コメントありがとうございます!! (2018年2月4日 21時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆらん | 作成日時:2018年1月14日 19時

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