狂 愛

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Aside






玲「…もっかい言うよ、俺と付き合って」


「…わかった」





不思議と、この時の私には罪悪感はあまりなくて

私も少しは幸せになれるのかな、くらいに思ってた




だけど時間を重ねるごとに不安が大きくなった




ばれたらどうしよう

臣くんがいるのに




私がしてる事、浮気だもん

臣くんがしてるからとか関係なくて

浮気はダメなことだし




自分がされて嫌なことは人にしないって

親に言われてたな、

いろんなことが頭をよぎった





「玲於くん」


玲「んー」


「…やっぱさ、」


玲「A、大丈夫だから」


「…そうだよね、大丈夫だよね」





こんな会話が何回か続いて、悪いことだという意識は

今の私の中から完全に消え去った

私だって、少しくらい幸せにならないと





玲「Aの家も行ってみたい」


「…いいよ、いつでも来て」


玲「あーでも臣さんと遭遇とか嫌だな」


「臣くん、ほとんど来たことないから」


玲「…へえ」


「…聞いてきたくせに興味なさそう」





そんな事ねえよ、って髪の毛ぐちゃぐちゃってしてきて

2人で笑った

ああ、こんな幸せなの、いつぶりだろう





「玲於くんシャワー浴びないの？」


玲「…あー、忘れてたわ」


「私ももういっかい入りたい、寒い」


玲「あ、一緒に入る？」


「…え」


玲「うそうそ、入ってくんね」





心臓、痛いくらい動いてて

こんなにドキドキさせられたの、久しぶり





「…わ、ちょっと」


玲「ん？…え、このくらいよくない？」


「…うん」


玲「なに、照れてんの？」





私の肩に顔乗っけてきたり

おでことおでこ、くっつけたり


私の心臓、大丈夫かなってくらいドキドキしっぱなし




臣くんの顔がちらちら頭をよぎったけど

どうせ今頃ハナさんと一緒なんだろうし

お互い様、だよね？



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