38話 ページ38
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新世界に入っても、やっぱり理想の人は現れない。
そもそも大体が父さんを見て怯えるし、怯えないのは海賊や歴戦の海兵くらいなものである。平均年齢が高過ぎて恋愛対象外もいいとこだ。
ちょっと理想高過ぎかな、なんて漏らしたら、父さんに物凄く複雑そうな顔で見つめられた。そんな顔で娘を見ることある？？
穏やかなときの少ない新世界を忙しなく渡り、時には北の海の和やかな島に一旦避難したり。相変わらず売れ行きも仕入れも上々で、気付けば一年二年と時は過ぎていた。
あるとき、父さんが言った。
「……A、ドレスローザへ行こうか」
「唐突」
「これ以上は……うん、まあ、一つ終えた節目だろうし」
「まァた勝手に話が進んでるな？？」
時々無視するのやめて欲しい。
呆れた顔で見やれば、父さんは読んでいた新聞をきっちり折っていそいそとしまい込んだ。まだ読んでないから貸して欲しいんだけど。
「ドレスローザっていうと、�牋Δ半霰�の国�瓩世茲諭�
「そうだね。恋人が欲しいならうってつけだと思うよ、今は特に」
「そんな旬の季節とかあんの？？」
「
「ドレスローザすご……」
バカみたいな会話をしているなという自覚はある。許して欲しい。普段から頭を使い続けていると、あるとき急にIQが著しく下がるものなんだ。多分。
とはいえ、ドレスローザは七武海のドフラミンゴが治めていた国だ。少し前に脱退の記事が出ているし、結果がどうであれ国は荒れているだろう。恋人を探すという意味でも、商売に行くという意味でも良いタイミングかもしれない。
「分かった、行こう。ドレスローザ」
「…………うん」
「誘ったくせに何でそんな渋い顔してんの？？」
「先に謝るよ、ごめんね」
「何が？？？？？」
___________存外近場にあったドレスローザに辿り着くと、空に浮かぶ無数の瓦礫。日差しさえ遮るそれらは大小様々で、雨となればひとたまりもないだろう。
間抜けな顔で空を見上げ、呆気に取られる彼女に気づかないふりをした父は、彼女を一人港へ上陸させた。自分は安全なところへ船を停めてくると言って、ゆっくり離れていく。
この後に起きたことを、後に彼女はこう語る。
愛と情熱の国、スゲェ。
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雅榴(プロフ) - 翠さん» 多分、どうせ年内には作るんだよなぁと開き直ったので尻叩きに予告してしまいました笑 休息も兼ねますので多少時間はかかりますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 時雨さん» 休息も兼ねてゆっくり考えようかなと思っているので、気長にお待ち頂けると嬉しいです〜！ご期待に添えるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page42 id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - なんと…！続編も…！！最高です、本当にありがとうございます。体調にはお気をつけて。また！ (2023年2月5日 16時) (レス) id: 64131c5e87 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 続編ありがとうございます🙏最高です；；！この後どんな展開になるのかとても楽しみです！これからも応援しています。 (2023年2月5日 13時) (レス) @page42 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - チックタックさん» ありがたいお言葉をありがとうございます！続編はうっすら考えてはいるものの、そもそも作るかを悩んでいるのでそう言って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年1月31日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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