32話 ページ32
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「っ……また寒気が……風邪？」
ピアノを弾けなくなって少しした後、もう大丈夫だろうと船の修理と取り引きに立ち寄ったウォーターセブンの酒場で演奏したところ、見事にすっぱ抜かれた。
私に肖像権はないのか？いつ人権を手放したんだ、私は。
どうも記者本人がファンとか何とかでインタビューもねだられたが、全力で断って数日。現在留まっている島の観光は終わらせたので船を掃除しているところだ。
「A、A、ちょっといいかな」
「はーい、父さん」
「会ってほしい人がいるんだ」
船に戻ってきたかと思えば、開口一番それである。会うべき相手がいるなら島に上陸前に教えてくれるから、飛び入りの案件だろうか。
「珍しいね、飛び入りなんて」
「いや……本当は会わせる気なかったんだけどね？
あのままだと………………ね？」
「その間は何？？？？」
一番怖い間の取り方やめてほしいんですけど？？
「まあまあ。父さんもいるから、死ぬことはないよ」
「死ぬこと"は"」
「命にかえても守るから、ちょっとおいで」
「さっきから命に関わる可能性があることをほのめかされるの、死ぬほど怖いんだけど」
そこまで言うなら多分海賊か、気象の荒い海兵とかその辺りだろうか。海賊は海賊でもかなりヤバい奴とか？この辺りにいたかな、そんな海賊。
こんなに忠告する父さんは珍しい。警戒しながら船を出て、父さんの後をついていく。
どんな人なのかを聞いても、会って話せば分かるとしか言わない。あんなに忠告された上でその対応をされると、余計に分からない。危ない相手なら事前に伝えられることが常だからだ。
「？いないよ、父さん」
「あれ？」
連れられて行った先は父さんが出店していた場所。といっても撤収作業を終わらせているみたいなので、あるのは空っぽの空間である。
「東側の港に船があったぞ！」
「見つけ次第、迅速に捕縛しろ！！」
「……あちゃー、惜しかったね」
「？？？」
ドタバタと道のど真ん中を大人数で走る海兵達。騒々しい様子に道行く人は慌てて道を開けている。
それを見た父さんは「帰ろうか」と言って、船へ戻り始めた。これ相手海賊だったな？？？
「結局誰だったの？」
「……まあ、ちょっとタイミングが早かったのかもしれないね。やるべきことを終えたら、また来るさ」
「おかしいな、会話が噛み合わないな」
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「チッ！！！」
「死ぬほど機嫌悪いじゃん、キャプテン……」
「ギリギリで会えなかったんだって」
「あー……」
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雅榴(プロフ) - 翠さん» 多分、どうせ年内には作るんだよなぁと開き直ったので尻叩きに予告してしまいました笑 休息も兼ねますので多少時間はかかりますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 時雨さん» 休息も兼ねてゆっくり考えようかなと思っているので、気長にお待ち頂けると嬉しいです〜！ご期待に添えるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page42 id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - なんと…！続編も…！！最高です、本当にありがとうございます。体調にはお気をつけて。また！ (2023年2月5日 16時) (レス) id: 64131c5e87 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 続編ありがとうございます🙏最高です；；！この後どんな展開になるのかとても楽しみです！これからも応援しています。 (2023年2月5日 13時) (レス) @page42 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - チックタックさん» ありがたいお言葉をありがとうございます！続編はうっすら考えてはいるものの、そもそも作るかを悩んでいるのでそう言って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年1月31日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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