【ONE PIECE】必要ない人間のはずだった【ゾロ】 (ページ42)

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42話ページ42

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_______2年が経った。

既にAとロビンはシャボンディ諸島に到着している。
しかしロビンは未だ追われる身。元々情報屋紛いのことをしていたAがロビンに代わって情報を集めつつレイリーから渡されたビブルカードの示す方へと進む。

「ねえ、ロビン。私どんな顔すればいいのかな」

「どんな顔って？」

「絶対怒られるの、流石に分かるよ」

楽しみではあるものの、不安は残る。
革命軍の伝でマリージョア横断の許可書は既に得ており、問題なければ今日にでも新世界へ向かえる状態だ。ピアスを返して彼らを見届け次第、向かおうと考えている。

けれど2年前。確かに死を覚悟したし死ぬつもりで盾になった。それを許すほど冷徹な人ではないとよく知っている。

「ふふふ、分かっているなら怒られてきたらどう？」

「……助けてよ」

「無理ね」

楽しそうなロビンに苦笑いのA。
怒ると怖いんだよな〜なんて思いを馳せつつ、早足にBARへと向かうがそれはロビンの用事。部外者の自分は……と遠慮しようとした彼女にロビンがニッコリ微笑めば途端に形成は逆転。この2年でロビンのその笑みに勝てたことはないのである。

続々と42番GRに集まっていく仲間達。ロビンに引っ張られたものの、流石にと船のそばに生える巨大な根の上で眺めるA。集まる仲間は皆挨拶や自己紹介をしてくれるものだから、彼らの人の良さを知った。

「ふふ……！きっと楽しいだろうな」

ブルックがナミにぶっ飛ばされたところで_______空から声がした。

「うおーー！！！みんな〜〜〜！！！」

「ルフィ！！」

「ゾロ！！サンジ〜〜！！」

「わあ……！大きい鳥！」

歓喜の声を上げる彼らと鼻血で飛んでいくサンジ。相変わらずインパクト凄いな、あの人。なんて思っている間に軍艦が目の前に迫っている。
事態の速さに追いつけず、ピアスを返すタイミングも分からずアワアワしていたAとそれを見てクスクス笑うロビン。

「ルフィ、少しだけ良い？
何かあれば私が責任を取るわ」

「ん？別にいいぞ？」

「あそこでずっと困ってる人、見覚えない？」

優美な動作で示した先は、困ったように眉を下げて縮こまるA。気付いたルフィが目をキラキラと輝かせ、ゾロが目を見開き、サンジはまた鼻血でぶっ飛んだ。

「Aじゃねェか〜〜！！！久しぶりだな！！
元気だったか！！？」

「え、うん！あの_______ゾロくん！！」

覚悟を決めて、前を向いた。