【ONE PIECE】必要ない人間のはずだった【ゾロ】 (ページ33)

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33話ページ33

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いつかのアーロン一味のハチ、人魚のケイミー、ヒトデのパッパグと出会い、トビウオ連れた連中にコックの手配書関係で巻き込まれたことはありつつも、ようやく見えてきた〝新世界〟への道。

アラバスタで別れたAが通る予定の正規のルートと、赤い土の大陸(レッドライン)の下、深海にある穴のところに魚人島という人魚が暮らす島があり、そこを経由して行くのだという海賊のルート。

目の前にあるシャボンディ諸島でサニー号にコーティングし、海底に潜るらしい。
島中に大小様々なシャボンが飛んでおり、巨大で幹に数字が書かれた木の頭にもクラゲのようにシャボンがフワフワ揺れている。

記録指針(ログポース)の書き換えをロビンが問うが、この島は島というよりマングローブという樹の集まりで出来た島だという。ややこしいことは分からねェが、心配しなくてもいいということは理解した。

上陸し、一騒ぎしたところでハチがこの島にいるコーティングの職人を紹介すると言い出した。

「一つだけ約束を守ってほしいんだ」

「おう、何だ？」

「町に入ると『世界貴族』が歩いてる事がある。

_______たとえ町でどんな事が起きようとも、『世界貴族』にゃたてつかねェと約束しろ！！！
たとえ目の前で、人が殺されたとしても(、、、、、、、、、、)見て見ぬフリをするんだ！！！」

この時点で、既に嫌な予感はあった。

船のある場所は〝1番〟GR(グローブ)(ではなく41番GRだが)近く。そう覚えて、クソコックとウソップの実に心外な言葉を聞きながら歩き出す。

あいつと離れて随分経った気がするのは、ここまでの冒険が色々あり過ぎたからだろう。それ自体は悪かねェし強くなった自覚もある。

時折ピアスに触れて数一つ減ったことを確認する癖がついたがナミやウソップに見られる度にニヨニヨされるので、その度に怒鳴っては眠る。胸騒ぎもしないし、渡しておいた番号にも連絡はないので恐らく平和にやってるだろう。

適当な店で酒を買い、ブラブラ歩いていた矢先だ。

「よし、この女を妻にしてやるえ」

「え！？いや、私は」

「では〝第13夫人〟として_______」

黒服と変な格好で立つ男、医者と頭からマントを被った看護師と血塗れの怪我人を隠すように支えるAがいた。

〝妻〟だとか言った男の指は、Aに向いている。

「…………はァ？」

どういう状況だ？