152話 ページ41
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「本当にいた」
「ん？Aじゃねェか！どうした？」
「ンAちゅわ〜〜〜んっ！！もしかして、おれに会いに！？」
「ンなわけねェだろ」
「あ"ぁ！！？何だとこのクソまりも！！」
「ア"ァ！？」
一気に騒々しくなった彼らに思わず苦笑を浮かべつつ、案内してくれたジンベエさんに礼を言う。それにしても三人が揃っているあたり、何かあったのだろうか。
「……お邪魔でしたかね？」
「気にせんでいい。問題はなかろう」
遠くを見つめる彼らの視線の先は、残念ながら私には見えない。辛うじて何かが争っていることくらいだ。四人は恐らく見聞色の覇気で見ているのだろう、少しだけ歯痒い。
一瞬、ビリビリと全身を襲った衝撃波のような何かに襲われて、思わず肩が跳ねた。ジンベエさん曰く、どえらい覇気だそうだ。渦中にいるのによく分からないまま事が進んでいる感覚はやっぱり慣れない。
「で？結局何しにきたんだ、おまえ」
「エッ、アッ、いや、あの」
「？」
笑いながらルフィさんやサンジくんに少しだけ距離を取らせたジンベエさんの気遣いが視界に入り、喉奥が締まった。
キュゥ、と、いつまで経っても慣れない胸の締め付けに思わずしゃがみ込み、両手で顔を覆う。セットした髪を乱さないように気を付けているが、何だか今は落ち着かないので思いっきりわしゃわしゃと頭を乱したくなる。
「おい、どうした！まだ心臓が痛ェのか！？」
「ち、がくてェ……！！」
「ワハハハ！お前さんもなかなかの筋金入りじゃの！」
「ジンベエさんッッ！！」
からかわないでください！！と叫ぶ私にニコニコ穏やかかつ微笑ましそうに笑う。困惑と心配の入り混じるゾロくんの顔を見て、また心臓が苦しい。
「……ただ、その」
彼は一人を好むように見えて、なんだかんだ人に囲まれる人だ。
確かに初見は怖がられやすいけど、根の優しさはとても分かりやすいし無愛想でも冷たいわけじゃない。
だから結局打ち解けて、仏頂面が嘘みたいな幼さの滲む笑顔を浮かべて肩をくみ、一緒にお酒を飲むような人。
だから、彼がそれを望まない限り二人でいる時間というのはないわけで。
「今なら、っ独り占め、出来るかな、って……思っ……て……」
結局ルフィさん達といたから、それは出来なかったけれど。
自分で言っておいて、ものすっっごく恥ずかしくて。
バックバクの心臓が苦しくて、一秒が何時間にも長く感じられる。
それなのにずっと黙っているから更に居た堪れなくて、そっと顔をあげると本人は微動だにせず片目で凝視していた。ヒェッ。
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雅榴(プロフ) - あやさん» 今作で更に好きになれたなら嬉しいです〜！👏 たくさん楽しんで頂けたなら幸いです。こちらこそ読んで頂きありがとうございました！コメントもありがとうございました！ (2022年12月13日 16時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この作品を読ませてもらって本当にドキドキとときめきが止まらなかったです！元々ゾロは好きだったのですがこの作品でもっと好きになりました。素敵な作品をありがとうございました✨これからも頑張ってください応援してます！ (2022年12月13日 9時) (レス) @page49 id: 0f7e0fb150 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 翠さん» たくさんのお言葉ありがとうございます！とても楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！長いし文も多いのに最後まで読んで下さってありがとうございました。時折頂けたコメントも嬉しかったしモチベになりました。コメントありがとうございました！(*´∀｀*) (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - なな姫さん» ありがとうございます〜！楽しんで頂けたなら何よりです！次回もまたONE PIECEかなと思っているので、その時もまたお付き合い頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました〜！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 長文、何度ものコメント、失礼いたしました。お体にお気をつけて、過ごしていって下さい。今までも、これからも、応援しています！╰(*´︶`*)╯♡ (2022年12月3日 19時) (レス) @page49 id: eb4de4b192 (このIDを非表示/違反報告)
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