123話 ページ12
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とっさに九里ヶ浜を指定したのは、ここは人通りが少なく下手に深追いできない場所だからだ。
弱肉強食で走り回る巨大な動物達。ゾロくんは走り回る食糧ぐらいにしか見ていないみたいだが、普通の人からしたら近寄りがたい場所である。
そういう意味で指定したのだが、しきりに迷子になるゾロくんを追いかける内に何故かルフィさんと合流した。困惑が収まらない。本当に何故？？？
「とにかくお前らも乗れ！色々あってよ！おれ、コイツを医者に連れてくとこなんだ」
「ぐったりしたガキ！！お前食ってる場合かよ！！」
ずいぶん顔の青い女の子が、巨大な狛犬のような動物の背で力なく倒れている。慌てて狛犬さんに声をかけつつその背に乗り上げ、女の子を膝に乗せて状態を見るとかなり弱っているみたいだ。熱も高い。
息のしやすいように抱えたとき、聞き覚えのある声が朗々と響いた。
「そこにいるのは、全国指名手配中の浪人ゾロ十郎とその一味か？」
「あれ！？あいつは！」
何となしに見たその先にいた人影に、ヒュッと喉が音を鳴らす。色んな意味で覚えのありすぎる人がルフィさん達を睨んでいた。
それとなく顔を俯かせ、ルフィさん達と彼らの会話を邪魔しないよう黙る。お願い、怪訝な顔でこっちを見ないでゾロくん……！！何がキッカケでバレるか分からないんだよ！！！
早速始まった乱闘騒ぎ。ゾロくんが早々に一太刀入れたが、敵である彼の能力によって別の場所にいた男が身代わりとなり、彼自身は無傷のまま。相変わらずあの能力は怖くて苦手だ。急にそばにいる人が血を吹いて倒れるんだもの。
「ワン！ワン！！」
「わ、急にっきゃあ！！」
「Aっ！」
「おーーい！何すんだ、犬っ！！」
乗っていた狛犬さんが急に走り出したため、油断していた私は滑って落ちた。なんとか女の子を落とさず済んだものの、狛犬さんに咥えられるゾロくんに助けられていなければ確実に置いて行かれていただろう。
だが、そのせいで目の前の彼とばっちり目が合ってしまった。カードを持つ手がぴたりと止まって鋭く敵意の滲ませた目が驚愕に染まり、そしてどこか甘く細められる。出来れば思い出したくない記憶が彷彿とさせられて、口角が引き攣るのを自覚した。
嫌な予感しかしない。お願いだからいつものアレは言わないで欲しいと嘆願する私の視線など気にもせず、彼は言い放った。
「久しいな……会いたかった、おれの�牘震伸瓠�
「ホーキンスさん！！？」
うわもう何一つ変わってないよあの人！！！
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雅榴(プロフ) - あやさん» 今作で更に好きになれたなら嬉しいです〜！👏 たくさん楽しんで頂けたなら幸いです。こちらこそ読んで頂きありがとうございました！コメントもありがとうございました！ (2022年12月13日 16時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この作品を読ませてもらって本当にドキドキとときめきが止まらなかったです！元々ゾロは好きだったのですがこの作品でもっと好きになりました。素敵な作品をありがとうございました✨これからも頑張ってください応援してます！ (2022年12月13日 9時) (レス) @page49 id: 0f7e0fb150 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 翠さん» たくさんのお言葉ありがとうございます！とても楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！長いし文も多いのに最後まで読んで下さってありがとうございました。時折頂けたコメントも嬉しかったしモチベになりました。コメントありがとうございました！(*´∀｀*) (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - なな姫さん» ありがとうございます〜！楽しんで頂けたなら何よりです！次回もまたONE PIECEかなと思っているので、その時もまたお付き合い頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました〜！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 長文、何度ものコメント、失礼いたしました。お体にお気をつけて、過ごしていって下さい。今までも、これからも、応援しています！╰(*´︶`*)╯♡ (2022年12月3日 19時) (レス) @page49 id: eb4de4b192 (このIDを非表示/違反報告)
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