６２話 ページ12
，
「いやー、晴れた晴れた」
コーヒーを一口。すっかり晴天の空を見上げてホンワカと癒される。しかし痛い。脇腹が特に痛い。
持ち前の丈夫さと回復スピードで男性陣とカリファは既に包帯要らずな中、私だけ上半身包帯まみれである。納得いかん
「昔っから食う量も少なければ、回復スピードも遅いからのぅ」
「うるさいなぁ、食べる量は関係ないじゃん
カリファだって少ないし」
「あれは俗に言う上品というやつじゃろ」
「上品じゃないってか！？」
カリファとクマドリの買い出し待ちで、暇だったから残りのメンツでカフェに立ち寄った。
元々着ていたスーツしか無かったので即席で買った安い黒のシャツとズボンを身に纏い、それぞれの欲しい服をメモで二人に渡してある。
しかしこの人数だし時間はかかるだろう、という算段だが。
「ジャブラを見習え。元気に……っ、パフェを、わははは！ダメじゃ、何度見てもおかしいのぉ！」
「やめろバカ見ないようにしてたのに！
あはははは！」
「チャパパ〜！ジャブラはパフェが好きなのか！」
「うめェだろ」
「わはははは！！」
「あはははは！！」
シュールだ！シュール過ぎる！
強面で筋肉むきむきの大の大人がこうもパフェを楽しんでると面白い！カクも指差して笑ってるし、私は机に突っ伏した。ジャブラのスンッ、とした顔も最高だ
「いや〜、笑った笑った。傷に響いたわ」
「なんか食うか？食わなきゃ治るもんも治らねェぞ」
「いいさ。金はあって困らない」
笑みを浮かべながらコーヒーを一口。ずっと黙って新聞を読んでいたブルーノと目が合う
「金は使わなければ価値は無いぞ」
「……ブルーノに口で勝てる日は来なさそうだ」
「わははは！軽食でも頼むか」
問答無用で頼まれてしまったサンドウィッチを口に運ぶ。うぅん、悔しいけど美味しい。
サンドウィッチを全て食べ切り、空腹を満たす頃に二人が帰ってきたので、カフェを出て各々着替えた。にしてもカリファがズボンスタイルは珍しいな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅榴(プロフ) - 由華さん» ありがたいお言葉をたくさんありがとうございます！随分前の作品にコメントして頂き嬉しいです。ワンピースは思い付いたら、程度なのでご期待に添えるか分かりませんが、出来る限り良い作品を作れるよう頑張ります！コメントありがとうございました！ (2021年8月18日 22時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
由華(プロフ) - だきます！ワンピースの作者さんもう何年も活動されてない方がとても多いのでなんだかすごく嬉しかったです笑これからも無理のないよう更新していただけると助かります！！ (2021年8月16日 17時) (レス) id: 26fc746bcc (このIDを非表示/違反報告)
由華(プロフ) - 今更この作品にたどり着きました…。何年も占ツクを愛用してますが、自らお気に入り登録したのはこの作品が初めてです。本当に号泣しました、とても良い作品に出逢わせていただいて感謝しかないです。雅榴さんはまだ活動されてるみたいなので、他の作品も楽しませていた (2021年8月16日 17時) (レス) id: 26fc746bcc (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 深海さん» 有り難いお言葉をありがとうございます！後半など楽しく書けた作品でしたので、そう言って頂けてとても嬉しいです。コメントありがとうございました、今後ともどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月25日 6時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 最高に最高でした…だめだ語彙力が失われていく…(( もう本当にこの作品を作ってくださってありがとうございます好きです… (2020年2月25日 3時) (レス) id: 442265d558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年2月22日 0時
