７話 ページ7
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１日に一回程度の頻度で電伝虫を繋いで安否確認をするある日の事だった。
「……で？」
『えっと、あの……はい』
「自分の乗る船が襲われたから、加勢しちゃったと」
ピキッ、と青筋が浮かぶ。目の前の電伝虫はシュンとしていて、同じような顔をしているであろう彼女を想像して笑いそうになって歯を噛み締める
「おまえは……はぁ……」
『……ごめんなさい』
「あのな、A。お前はあまりまだ知られてない存在なんだよ。下手に身バレして危険な目に遭わせるのはこちらとしても避けたい」
『……はい』
どんどん小さくなる電伝虫。正直あまり強くはない彼女は戦闘には素質自体が不向きだった。
しかし、何かしらの才能か何かはあったのか、見聞色に劣らない程に気配に敏感になっていた。
ドアの向こうならいざ知らず、壁の向こうにまで人がいると言い出した時は見聞色使ってんじゃねェかと思った。
まぁその直後にコケそうになってて、その考えも一瞬で消えたが。
「で、今日なんだがーーー」
『悪ィな、アンタ』
「…………誰だ」
電伝虫の相手が変わった。小さく聞こえる戸惑う声に、受話器を奪われたんだと分かる。会話を聞かれたか？いや、彼女はそんなヘマは早々しない。
ピリッとした警戒を身に纏うと、電話越しの向こうで誰かが笑う。
『Aはこれから俺と出かけるんだ。
連絡ごとならまた後でにしてくれ』
『え、ちょっと、勝手なことを言わないでーーー』
「あ、おい！」
彼女が何かを叫ぼうとした時に電伝虫の繋がりが切れて電伝虫は眠る。
低い声だが、恐らく若い男。俺と歳はそう変わらないだろう。…………恋人か？
会話を聞くに、話していたところを唐突に奪われたって感じか。彼女は特に非力だからな。相手が海軍じゃないだけまだマシだが、聞かれてたら面倒だと思いつつ部屋を出る
「？サボくん、機嫌悪いね」
「え？」
「何かあったのか」
廊下ですれ違ったコアラとハックにそう言われ、ようやく腑に落ちる。なるほど、これは腹立ってたのか。
「大丈夫だ」
「…………困る」
「悪かったって。でも今まさに出かけようとしたところで電話に出るお前もお前だぞ」
「出ないと怒られるし」
「……ま、タイミングが悪いあっちもあっちって事で、」
「びゃぁぁあああ！！！！」
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yKIcXedzgwAXtB0(プロフ) - すごくキュンキュンしました！！少年の少しかわいらしい感じとかが表れてて悶えまくってました(*´∀｀*)ﾎﾟｯ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page23 id: 419acffcc5 (このIDを非表示/違反報告)
ロロ - すごくよかった✨泣きそうになっちゃった〜( ＞Д＜；)またどこかで会えるって信じたい！😆 (2022年2月22日 10時) (レス) id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ゆゆさん» コルボ山時代は書いてて楽しかったので、存分に堪能して頂けたようで嬉しいです！語彙力低下するほど感情移入して頂けた証拠ですので、謝ることは何一つとしてありませんよ！コメントと有り難いお言葉ありがとうございました！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - コルボ山時代のお話、すごく甘酸っぱくて微笑ましくて頬緩みっぱなしでした・・・・(TT) 本当に最高な作品に出会えた気がします、最高な故に語彙力が低下してしまい申し訳無いです;_; (2020年8月13日 23時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ホウ酸さん» 有り難いお言葉有り難いございます。何ヶ月も前の作品にコメント頂けると思っていなかったのでとても嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月30日 0時
