１話 ページ1
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あの日、俺は全てを思い出した。
ある時から既に革命軍の一員だった俺は、ひたすら修行に鍛錬、時々勉強。それを繰り返していた。
革命軍の戦士となり、20になる前の年あたりだった。
彼女はーーーAは、俺の前に現れた。
ドラゴンさんから、面会したいという女がいると聞かされ、少々警戒しながらも了承。
待合室にて自己紹介し、手を差し伸べると少し悲しげに眉を下げたが、すぐに元に戻して彼女も名乗った
「……私はA。会えて光栄です」
何故か分かったのは、彼女が何かを悲しんでいる事。初対面の人間相手で、多少俺も人の感情の流れを察知する事に関しては鋭いと自負しているが、こうも確信したのは初めてだ。
「……一度、俺と会ったことあるか？」
「！」
目を見開く。一抹の期待が眼に浮かぶ。
しかし俺はそんな感じがする、という非常に曖昧で極僅かな違和感だった為、気のせいだろうと決めつけて、その違和感を記憶の中に埋もれさせた。
彼女は程なくして革命軍の一員となり、誰が見ても不向きとわかる細腕で、ずっと戦闘訓練を繰り返していた。コアラのように特化した体術も使わず、まっすぐ過ぎるほどに強くなりたいと足掻いていた。
頭は良いらしく、革命軍の複雑な情報や隠語、隠された基地への通路などなど一ヶ月もしないうちに全てを叩き込み、空いた時間を訓練に回していた。
立場上、最初こそあまり話す機会はなかったが、訓練場を毎日借りている女など眼につかないわけがなく。
「……」
「どうしたの、サボくん」
「……いや」
短期間で着実にのし上がる女として戦闘訓練は見世物状態。キャットウォークには人が常にいる状態となり、あまり行く気はしなかったものの気まぐれに赴いてみれば彼女は必ず俺に気づいた
「あ、手振ってるよ。サボくん」
「見えてるよ」
「にしても、手を振っていても表情は変わらないな……感情があるのかないのか……」
ポツリと呟かれた仲間の言葉に首をかしげる
未だこちらに目をやる彼女から目をそらし、仲間を見て口を切る。
「？あんなに嬉しそうなのに、何言ってんだ？」
目の前のコアラや仲間はキョトンとする中、修行していた彼女は目をまん丸にしていた。
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yKIcXedzgwAXtB0(プロフ) - すごくキュンキュンしました！！少年の少しかわいらしい感じとかが表れてて悶えまくってました(*´∀｀*)ﾎﾟｯ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page23 id: 419acffcc5 (このIDを非表示/違反報告)
ロロ - すごくよかった✨泣きそうになっちゃった〜( ＞Д＜；)またどこかで会えるって信じたい！😆 (2022年2月22日 10時) (レス) id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ゆゆさん» コルボ山時代は書いてて楽しかったので、存分に堪能して頂けたようで嬉しいです！語彙力低下するほど感情移入して頂けた証拠ですので、謝ることは何一つとしてありませんよ！コメントと有り難いお言葉ありがとうございました！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - コルボ山時代のお話、すごく甘酸っぱくて微笑ましくて頬緩みっぱなしでした・・・・(TT) 本当に最高な作品に出会えた気がします、最高な故に語彙力が低下してしまい申し訳無いです;_; (2020年8月13日 23時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ホウ酸さん» 有り難いお言葉有り難いございます。何ヶ月も前の作品にコメント頂けると思っていなかったのでとても嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月30日 0時
