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Juri side...
Aがいないと遅刻ギリギリの俺は教室に滑り込むように入ると、いつもより異様な教室の雰囲気を感じ取った。
『あ、樹！やっときた！
A怪我して職員室呼び出されたらしいぞ？』
樹「は？怪我してんのに職員室？ボランティアで？」
話を聞くと、先輩をビンタしたらしいAが突っかかって怪我をした。とのこと。意味がわからないけど、Aが教室にいないことで、何か起きてるのだけは確かだった。
そんなAが教室に戻ってきたのは帰りのHR。
Aが戻ってこないことにソワソワして、今日は授業中一度も寝付けなかった。
樹「Aっ！何したんだよ。」
椅子がガタンと派手な音を出して、入り口にいたAに近寄る。
どうやら腕をが包帯で巻かれていて怪我をしていて。怪我した左手を掴んだ。
樹「…この腕なんだよ。」
「ごめん、今日居残りだから先帰って。
樹ママにお手伝い出来なくてごめんって言っておいて。」
樹「いやお前どうしたんだよ…。」
「…。」
『HR始めるから席つけー。』
先生の言葉には抗えず、掴んだ手を離した。
帰りの会が終わってもAが帰る気配はなく、俺も帰るに帰れず職員室に事情を聞きに行く強行手段に出た。
樹「…失礼します。」
『田中！いいところに。お前に聞きたいことあったんだよ。』
樹「え？」
そこで俺は全てを知った。
俺へのいじめをしていた犯人を見つけたAが止めに入って、ブチギレたAが先輩にビンタをしたこと。
相手からカッターを奪おうとして逆に自分が怪我をしたこと。
そしてその相手はAに好意があったらしいこと。
一切自分からは相手にビンタをしたこと以外何も話さなかったこと。
Aに守られて何も知らなかった俺が情けなすぎて、悔しかった。
それを聞いた俺は、一目散に教室へと向かった。
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柘榴(プロフ) - コメント失礼します。とても楽しく読ませていただいてます！！続編待ってます！ 主様の無理ないペースで更新を書いてくださると嬉しいです。 (2023年2月26日 0時) (
レス) id: 8905b9ba9b (このIDを非表示/違反報告)
ldhjsbs(プロフ) - 続編気になります！ (2023年2月25日 9時) (レス) @page32 id: 0c1a93d251 (このIDを非表示/違反報告)
侑李(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎日更新を楽しみに読みました。続編も楽しみにしています。 (2023年2月25日 7時) (レス) id: c7965a5f81 (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - 毎日ワクワクドキドキしながら読んでました！続編待ってます！！ (2023年2月25日 0時) (レス) @page32 id: 72e97eb634 (このIDを非表示/違反報告)
とうにゅう(プロフ) - リント サブ垢さん» コメントいただきありがとうございます。すぐ訂正させていただきますね。 (2023年2月23日 12時) (レス) id: b3e439a7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうにゅう | 作成日時：2023年2月17日 19時
