四つ葉のくろーばー (ページ6)

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当直明けの平日の午後、3人でスーパーへきた。

潤ちゃんはベビーカーに乗ってきたけど、雰囲気にびっくりしたのか
ぐずぐずして俺が抱っこしている。

年齢は５歳だけど、まだ歩けないし体格も小柄。

ハイハイもまだ、ぎこちない。

これから先、定型発達の子に追いつくかどうかは分からない。

そこも桜としっかり話し合って、我が家に迎えたから問題はない。

抱っこして店内を歩いていると、試食販売の店員さんが
「どうぞ〜」ってヨーグルトをすすめてくれる。

潤ちゃんより小さい子たちももらって試食している。

お断りしようと思ったけど、キョロキョロ見ているから
一つもらった。

食べないだろうなと思いながら、桜に食べさせてもらうと
口をあけて食べた。

まさか食べると思っていなかったから、二人でびっくり。

試食用の小さなカップだけど、完食した。

なんなら、もっと欲しそうな感じ。

桜と相談して、「おうちで食べようね」って一つ買った。

食べてくれるといいねって言いながら、買い物を続けた。

また、試食販売をしていて今度は、お菓子。

もちろん、一つもらった。

試食だから、ほんの一口のクッキー。

潤ちゃんは、口をあけて待っている。

口に運ぶと、うれしそうに食べた。もちろん、お買い上げ(笑)。

桜「潤ちゃん、何でも食べられそうね」

「うん、案外、雰囲気とかもあるのかもね。子供向けの音楽が
流れていて、みんな食べていたしね」

買い物を済ませて帰る時、フードコートの横を通りかかる。

何店舗かお店があって、セルフサービス。

何組もの家族づれが食事をしている。

「少し食べていこうか？多分、外食なんてしたことないよね？」

桜は、そうたね、チャレンジしてみようって賛成してくれた。

俺も桜もほとんど、利用したことがないから少し戸惑ったけど、
おうどんやさんのお子様セットとファストフードの塩なしフライドポテト。

せっかくだから、俺たちもうどんを食べることにした。

自分の前に置かれたお子様セットとポテトを見て、明らかにいつもと違う
表情を見せた。

ジュースと小さなおもちゃもついている。

桜「何がいいか分からなくて、周りの子供さんが注文してたから
　これにしたよ」

おうちだったら、エプロンをして手もしっかり拭くけど、急に決まったから
エプロンもなくて、手はウエットティッシュで拭いた。

エプロン代わりにハンドタオルを首元に置いた。