四つ葉のくろーばー (ページ3)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:15,586 hit

３ページ3

翔side

熱を出した潤ちゃん、体温を測るだけで大泣き。

このまま自宅で様子をみるか病院へ連れて行くかを考える。

「潤ちゃん、もしもししてもらいに行こう。
　桜、準備してもらっていい？」

桜「もちろん、潤ちゃんもしもし行こうね」

俺の出勤に合わせて、3人で病院へきた。

家を出るときから、ぐずぐず言っていたけど病院へ入ると
一段と大きくなった。

同期に診察を頼んだ。

同期
「おはよう。翔ちゃん自分で診ないの？」

「お願いされてよ。かわいそうでさ。
　お熱測るだけで大泣きされたんだよ」

潤ちゃんを抱っこして同期の前に座る。

同期
「潤くん、お熱でちゃったね。もしもしするよ」

同期の言葉を聞いて、さらに大泣き。

シャツをあげて、胸の聴診。

反対を向いて、背中の聴診。

最後にのどを診てもらった。

同期
「のども赤くないし、胸の音もきれいだよ。環境が変わった疲れ
　だと思う」

「ありがとう」

必死で俺にしがみ付く潤ちゃん。

同期
「潤くん、がんばりました。二人に言わなくても大丈夫だと思うけど、
　水分だけはしっかり摂ってね」

桜「はい、ありがとうございます」

同期
「一気にしっかり泣けるようになったね。翔ちゃんにしがみ付くのも、
　やっぱり、病院にいる時とは表情が違うよ」

「そうかな？」

同期
「違うよ、二人ともかわいくて仕方ないよね？」

「そりゃあ、もう。何しててもかわいいよ」

桜「かわいくて、翔くんに体温計をはさまれて大泣きしても
　かわいいです。ご機嫌がいいとにこっとしてくれることも
　多くて。
　診察でこんなに泣くと、かわいそうですけど仕方ないですね」

同期
「そうだよね〜病院嫌いは確定だよね、まだまだ、予防接種も
　検診もあるけどね。いやだ〜って言えるのはいいけどね」

話をしている間も大泣き。

「潤ちゃん、終わった。おしまい。何もしないよ」

何となく理解したのか、少しずつ泣きやんで俺の胸に顔を埋めた。

「バイバイ、またね」って言われて、一瞬だけ手をあげた。