すくすく (ページ34)

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番外編　おなかいた　２ページ34

先に外来担当の先生にお礼を言ってから、潤ちゃんを診察室へ呼んだ。

なかなか、動き出さない。

お腹が痛くて動けないって言うより、グズグズって感じ。

「おいでって(笑)」

嫌そうな顔で診察室へ入ってきた。

マ「しんどそうなのよ」

潤「大丈夫だもん、ちょっとだけ・・・」

「よしよし、ちょっとだけな。
お熱測ろう」

腕をあげさせて体温計をはさむと痛いって言う。

腕をおさえていると、泣き出した。

「どうしたの？言ってごらん」

潤「お熱きらい、翔ちゃんギュッとした・・・
絶対、お熱ある・・・それに・・・」

「それに？」

マ「点滴とか注射？」

潤「・・・うん」

もちろん嫌いなことは知っているけど、泣かずに我慢できるように
なって、もう長い。

「お熱も注射も嫌いなんだもんな、泣かなくてもいいよ」

潤「泣いてない・・・もん、行かないって言ったのに・・・
ママがだめって言った。」
「うん、うん、泣いてない。もしもししよう」

ベッドへ寝かせてお腹を触りながら、痛い？って聞くと
どこの部位も痛いって言う。

全部、痛いの？ってもう1回聞くと、シクシク泣きながら
わかんない、もう触ったらだめって言う。