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2人で傘を開いて、横並びで歩き出す。
傘の分、少し距離が遠い。
｢雨結構降ってんな｣
｢ですね〜…前放課後に会った時も降ってましたよね｣
｢降ってたな〜。俺晴れ男やと思ってんねんけど｣
｢確かに、先輩晴れ男っぽいです
…じゃあ私が雨女なんかな、｣
｢俺のパワーが足らんってことや｣
｢ふっ、先輩空にパワー送ってみてください｣
｢いくで？｣
私が興味本位で言うと、大橋先輩はムッと口に力を入れ、空に掌を向けて何か念じる。
その姿がおかしくて可愛らしくて、私は思わず吹き出した。
｢ちょっと〜、Aちゃんが言うからやったんやで〜？｣
｢ごめんなさい、ほんまにやってくれると思わんかったから｣
先輩と私の笑い声が雨音に消されずに混じる。
楽しいはずの時間の中、
...ええのかな、なんてふと思ってしまった。
私の好意は消さずにいてもええのか。
このまま想い続けて、先輩にそれが伝わったら、やっぱり困らせるのかな。
私やっぱり余計なことしたんちゃうかな、とか今更すぎる迷いと相まって益々分からなくなる。
恋愛にビギナーズラックとか、やっぱり無い...
私には、難題すぎる。
｢...Aちゃん、なんかあった？｣
｢…え、？｣
｢なんか、今日静かっていうか｣
｢...いつもうるさいってことですか！｣
｢ちゃうちゃう〜！なんかいつもとちょっとちゃうなって思っただけ｣
先輩はいつも、周りの人に
...女の子も男の子も関係なく、
こうやって気づいたら声をかけて、一瞬で安心させてしまうんやろう。
｢あのさAちゃん、｣
大橋先輩は、黙った私の目を真っ直ぐに見つめた。
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
