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最速でお風呂を済ませて、作ったカップケーキを袋に詰める。
さあ来い…！なんて、初陣の気分。
さすがに緊張してきて、胃がキリキリする。
耐えられず玄関の前でしゃがみ込んだ時、
インターホンが鳴った。
｢先輩…こんばんは｣
｢こんばんは｣
ドアを開けると、はにかんだ和也先輩。
可愛すぎて、どうしよ。
そもそも、自分の家に和也先輩が訪ねてくるという状況が不思議すぎる…。
｢、外行きましょ！｣
ドキドキを誤魔化すように言って、
2人で外へ出て少し歩いた。
さすがに2月の夜は寒い。
マフラーしてきてよかった。
目の前に立つ先輩もマフラーを巻いていて、
ふわふわの中に、顔が少し埋もれてる。
｢…これ、どうぞ｣
緊張しすぎの私は、全く可愛げのない渡し方。
｢ふはっはっ、ありがとう｣
和也先輩が笑ってくれた。
｢見てもええ？｣
そう首を傾げる先輩に頷く。
｢うわめっちゃうまそー！｣
｢ほんまですか？…良かった〜｣
安心と嬉しさで、泣きそうになる、、。
夜通し頑張った甲斐があった…。
｢これは、本命ですか…？｣
私より背は高いはずなのに、
上目遣いの先輩がはにかみながらそう聞いた。
｢…はい。
本気で好きです｣
これはもう、憧れやない。
本気で、本物の、好き。
言い切った私の言葉に、
先輩が照れくさそうに唇を噛む。
ほんまに可愛い人、。
｢…先輩は、？
私のこと好きですか？｣
こんなこと、ずっと聞けへんと思ってた。
｢…うん。…好きになっちゃいました｣
へへって、照れ笑いした先輩にますます恋に落ちてしまう。
胸が高鳴るってこういうことか…
今は痛くない、ただただ幸せや。
｢…嬉しいです、、今きっと私世界で1番幸せです！｣
｢ははっ、大袈裟やわ〜｣
｢全っ然大袈裟やないですよ！｣
鼻と頬をほんのり赤く染めて、
あげたお菓子の袋を大切そうに両手で持つ和也先輩が愛おしくて、衝動に駆られる。
｢…ぎゅって、してもいいですか？｣
私の言葉に少し驚いたあと、
先輩は微笑んで私を両腕で抱きしめた。
｢そんなんなんぼでもして｣
あかんな、幸せすぎる。
あったかい。
ずーっとこのままでいたいな。
いや、先輩の腕が心配やからそれはやめとこ、なんてひとり笑った。
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
