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和也先輩と丈一郎先輩の後ろ姿が見える。
｢丈！和也！｣
美沙希先輩の声に2人が振り返った。
距離5mくらい、あまりに綺麗で足が止まった。
制服よりも、よりずっと大人っぽく見えて、
自分が子どもであることを嫌でも自覚させられる。
夕焼けが顔を照らして、
ほんまに、''美しい''という形容詞が良く似合う姿やった。
やば、歩かな。
気持ちを一旦無理矢理に落ち着かせて、
2人の前まで進む。
…やっぱり、丈一郎先輩フリーズしてる。
気持ち分かります、と心の中で思った。
｢ちょっとなんか言ってや！｣
｢あ、おん、行こ｣
｢え！？ノーコメント！？｣
照れて先に歩き出してしまった丈一郎先輩を、
美沙希先輩が追いかける
予想通りの展開や。
平和やなあ。
…目の前に浴衣姿の和也先輩がいるってこと以外。
｢…お久しぶりですね、、｣
｢そうやね｣
｢…あんまり見んといてください、｣
｢え？そら見るやろ〜｣
距離が近づいてしまったから、笑っている先輩の顔も見れない。
｢全然こっち見いひんやん｣
｢ちょっと、それはむずかしいです…
はよ行きましょ！｣
私足震えてへん？大丈夫かな。
履きなれない下駄の音を鳴らしながら歩き出す。
…あれ？先輩来てへん？
｢先輩？もう2人行っちゃいますよ？｣
｢…行こか｣
私が振り向くと、優しすぎる笑顔でそう言った。
…やっと顔見れた。
｢まずどうする？｣
｢なんか食べるー？｣
先輩たちの言葉に美沙希先輩が答える。
｢私焼きそば食べたい！｣
｢1番初めに焼きそばとかセンスないわ〜｣
｢なんでよ？Aちゃんどう思う？｣
｢私も焼きそば食べたいです！｣
｢よっしゃ買い行こー！
丈くん席取っといてな〜｣
｢おいなんでやねん！｣
食べて、遊んで、また食べて
あっという間に花火の時間。
この辺で自然に２つに別れるという計画。
｢もう花火やな｣
｢2人は見に行くやろ？｣
和也先輩が2人に聞く。
｢うん2人は？｣
｢まだ食べたいよな！Aちゃん｣
和也先輩が気を利かせてそう言ったので、私も応える。
｢はい！やから、お2人は行ってきてください｣
｢、分かった。じゃあ行こ｣
｢…うん｣
美沙希先輩緊張してる…。
2人の後ろ姿をずっと眺める。
手を繋いだのが見えて、
思わず微笑んでしまう。
美沙希先輩、頑張って。
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
