先輩と球技大会。 ページ12
*
｢Aちゃん！こっちこっち｣
美沙希先輩に呼ばれ、駆け足で体育館の扉の前へ行く。
覗けばバレーボールの試合の真っ最中。
｢やってますね〜｣
｢ちょうど2人出てんで｣
対極にいる大橋先輩と丈一郎先輩。
クラス違いの2人は、ちょうど対戦相手として戦っているみたい。
ジャージ姿の大橋先輩も素敵やな…。
｢あ、見てください！丈一郎先輩サーブですよ｣
｢あいつできるんかな〜｣
先輩の打ったボールは相手のコートに。
｢おお！大橋先輩ブロックした！｣
激運動音痴な私には先輩2人の動きが神々しく見える。
一方で運動神経の良い美沙希先輩は、ちょっと心配そう。
さっき、美沙希先輩のテニスを見に行ったら、すごく上手やった。
この人は、ホンマにどこまで完璧なんや…
｢Aちゃん！うしろ！｣
え？
どこからが突然、名前を呼ばれて戸惑う暇もなく、
隣の美沙希先輩が私の肩を掴んでしゃがませた。
するとすぐに、外からボールが勢いよく体育館に飛び込んできた。
｢…な、に？｣
何が起きたか分からずに、フリーズする。
｢すいません！｣
唖然としていると、かなり後ろから大きな声がした。
どうやら、ドッヂボールのボールがこちらにまで飛んできてしまったらしい。
いや飛距離すご。
｢Aちゃん大丈夫？｣
｢あ、はい…ありがとうございます…｣
まだイマイチ状況を飲み込めてへんけど、一緒にしゃがんでいた美沙希先輩に返す。
｢びっくりしました…｣
｢ね、でも良かった〜｣
立ち上がりながら美沙希先輩に聞く。
｢先輩、私の名前呼びました？｣
｢え？呼んでへん。
和也やで｣
｢…大橋、先輩…？｣
*
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
