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夏休みが始まってかなり経ったけど、僕たちの関係性は未だ平行線を辿っている。
｢A、タイム計ってくれへん？｣
｢うん｣
なんか最近Aの様子が変。
夏休み前にも感じていたけど、それよりももっと。
練習中も上の空な時がある。
｢計るで？よーい、｣
けたたましくなるブザーを合図に
僕は不安を消し去るように、ただ前に泳いだ。
泳いでいる時は、何も考えずにいられる。
そんなところも僕が水泳を好きでい続けている理由かも。
無我夢中で泳ぎきって顔を上げた。
｢はあ、はあ、…A？｣
｢…あ！ごめん！｣
上がった息を整える。
いつもしっかりしてるAが、ストップウォッチを切りそびれるなんて。
やっぱりおかしい。
｢なあ、…A大丈夫？｣
｢…ごめんなさい、ほんまに…
ちょっと顔洗ってくる｣
そう言ってAはプールを出ていった。
ごめん。
謝るのは僕の方や。
Aが今何を考えてたか、ほんまは全部分かってる。
なのに何も出来ずに、ただぷかぷかと浮いているだけの自分に心底嫌気がさした。
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まるこ。(プロフ) - Hano.さん» 閲覧いただきありがとうございます！！感想コメント凄く嬉しいです…… (2022年1月13日 9時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - うわぁぁぁ、、、切ない、、、 (2021年11月20日 22時) (レス) @page13 id: 274f9384a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2021年10月6日 19時
