冗談は２次元だけにしてもらえます？ ２【沖田総悟】

第５８話 ページ20

総悟と私はミライを連れて万事屋に来た。


「あ、Aさん、沖田さんも。そちらは……？」

「新八くん、それはあとで説明するよ。銀さんと神楽ちゃんはいる？」

「はい、いますけど」

「よし、じゃあふたりともあがって」


私は総悟とミライを促した。


「お邪魔しやす」

「失礼しまーす……」


中に入ると、銀さんは椅子に座ってジャンプを読み、神楽ちゃんはソファに座って酢昆布を食べていた。


「よう、総一郎君。若いねーちゃん連れてきてどうした？ 二股かけたのがバレて痴話喧嘩にでもなったか」

「あんだとォ！？ サドお前、許せないネ。ぶっ飛ばすアル！」

「銀さん、神楽ちゃん、そういうのじゃないの。というか付き合ってないし。ちょっとこっち座って」


そして、ソファのこちら側に私・ミライ・総悟、テーブルを挟んで向かい側に神楽ちゃん・銀さん・新八くんが座る。


「はじめまして、ではないけどね。私は5年後の未来から来た和泉A。隣に座ってるこっちのAが22歳になったバージョン」


ミライが自己紹介をしながら私の肩をポンと叩いた。


「「えええ！？ 5年後のA(さん)！？」」


神楽ちゃんと新八くんがあまりの驚きに大声をあげる。


「ややこしいから私のことは"ミライ"って呼んでね」

「はあ、5年後ね……」


銀さんはもはや驚きを通り越して静かになっている。


「それで、私が過去にやって来た理由は＿＿」


ミライの話を聞いた銀さん達3人はこれまた驚きを隠せないみたい。そりゃあそうだよね。


「そんなことが、本当に未来で起こるんですか……？」

「信じられないネ」


新八くんも神楽ちゃんも開いた口がふさがらない。


「現に今、ミライがここにいるんだから嘘なわけないに決まってるだろ。俺だって本当は信じたくねェ」


そんな悲惨な未来にならないように、私たちが行動しなきゃいけないんだよね。

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