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第53話 ページ15

真選組はしばらくの間何も言わず静かに立っていた。私達万事屋も近くに下りてきて、それを黙って見守る。

すると、私の目の前にピンポン玉ほどの大きさの小さな白い光が現れた。


「なにこれ、ホタルか何か……?」


それは水晶玉くらいの大きさになり、急にまばゆい光を発した。


「うわっ……!」


私も隣の3人も、あまりのまぶしさに目を覆った。真選組の面々もこちらを見て目を細める。

光は私の胸元にきてスーッと消えた。するとそこには。


「な、なに、これ……!?」


私の首に、虹色に輝く宝石が埋め込まれたきれいなペンダントがさがっている。


「ペンダント? いったいどうして……」

「もしかしたら、アイツからのプレゼントかもしれないネ」


不思議がる新八くんに、神楽ちゃんがそんなことを言う。


「そんなわけねーだろ。沖田君のことだから、Aに手ェ出したらただじゃおかない的なオーラを出してたはずだ」


はい。オーラどころか、もろに宣言してましたけど。


「でも本当にそうだったら、私にくれる意味がわからないよ」

「ありがたく貰っておけばいいんじゃねえか」


土方さんがこちらまで歩み寄ってきて言った。


「土方さん……」

「Aちゃんは今回の件に大きく貢献したからな。伊東先生からのものだったにしろ、そうでないにしろ、お礼だと思って受け取っておけばいいと俺達は思う」


近藤さんも来て、優しい口調でそう言った。


「……そうですね。これになんの意味があるかはわからないけど、私のもとに現れたからには、私が身につけるべきですよね」


もしかしたら神様からの贈り物かも、なんてね。


「それにしても、きれいな色アルな」

「そうだね」


ペンダントを手にとって見つめる。それが後に壮大な出来事を引き起こすことになるとは、今の私は知る由もない。

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設定タグ:銀魂 , トリップ , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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yunami☆彡(プロフ) - 夕焼けさん» コメントありがとうございます。定期的な更新は難しいですが、なんとか完結させたいとは思っていますのでなるべく頑張ります! (2021年6月7日 15時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - 那奈さん» 1年以上間が空いてしまって申し訳ないです。読んでいただきありがとうございます!なかなか滞っておりますが完結できるように頑張りますので、続きを更新した時は是非また読んでいただけると嬉しいです。 (2021年6月7日 15時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
夕焼け - めっちゃ面白いです!!最高すぎます、更新頑張ってください!! (2021年5月29日 18時) (レス) id: eaa7c87414 (このIDを非表示/違反報告)
那奈(プロフ) - スゴく面白いです!!大変だと思いますが更新頑張ってください!!楽しみにしてます! (2020年5月5日 23時) (レス) id: 4a3fdbf345 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - ゆずみかんさん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです(^^)少しずつ話を書き溜めてはいるので、時間を見つけて更新します! (2019年7月26日 20時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2019年6月29日 11時

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