第6話 ページ8
「本当によく似合ってるわ。さすが17歳はスリットが映えるわね」
それを聞いたとたん、銀さんがぎくりとして言った。
「げ、Aって17なの?」
「そうよ。さっきAちゃんが教えてくれたの」
「やばいよ、色々マズいよ。17歳にときめいちゃったよ。ただのやばいオッサンだよ。そして未成年の女子2人と夜にひとつ屋根の下とか、完全に逮捕コースだよ……!」
私はブツブツつぶやく銀さんをバッサリと切り捨てる。
「銀さん、諦めてください。そういう運命ってことだから。……銀さんたぶんまだオッサンじゃないと思うけど」
小声でコソッとフォロー入れたけど、銀さんは気づかず。
「いやそれってどういう運命!? いつか刑務所にぶち込まれる運命ってことなの!?」
アワアワしてる銀さんもほっといて、と。
「あとはロングブーツを合わせれば完璧ね」
「わあ、完結篇の神楽ちゃんみたい……」
ぼそっと独り言を呟いたけど、神楽ちゃんに聞こえてしまったようで。
「カンケツ? ってなんのことアルか」
「あ、いやなんでもないよ神楽ちゃん」
とりあえずテキトーにごまかしておいた。流石にあの映画の内容をしゃべってはマズいもんね。
「Aさん、無事に衣食住も確保できたところで、これからどうしますか? どこか行きたいところとかは」
「新しい所に来て最初にすることは一つネ。かぶき町を探検しようヨ!」
「わ、やったー! マンガもアニメも何回も見てるけど、いまいちかぶき町がどんな感じなのかわかってなくて。いろいろ見て回りたいな」
「ふふっ、いってらっしゃい。きっといろんな発見があるわ」
お妙さんにお礼を言うと恒道館を後にした。
そして万事屋に戻り、午後になって。
「じゃあお前ら2人で行ってこい」
「え、銀さん来ないの? 新八くんも?」
「はい、こういうのはやっぱり女子2人のほうがいいと思いますし」
「そっか、わかった。じゃあ行ってきまーす!」
「晩ご飯の時間には戻ってきてくださいよー!」
銀さんと新八くんに手を振って、私は神楽ちゃんと一緒に賑やかな通りへかけ出して行った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時