検索窓
今日:3 hit、昨日:14 hit、合計:122,831 hit

第28話 ページ30

その後はもうやばかった。

将軍様ゲームで、将軍の棒を取りに女子3人が殺到した時、目が血走ってたよね、本当に。殺気すら感じた。片栗虎さんは顔踏まれて気絶しちゃうし、将軍はモザイクかけられてブリーフ買いに走ってっちゃうし。

結局、バイト代はほんのちょっとしかもらえませんでしたとさ。あれだけのことをやらかしたのだから仕方ない。







あくる日の午後、私はまた屯所に来た。縁側のそばで、砂埃で道着袴が白く汚れながらも総悟と稽古に励む。


「で、土方さんは、伊東さんをよく思っていないような感じ、ていうか、若干キレてるっぽかったって?」

「ああ。あとで近藤さんと、揉めたらしいでさァ」

「へえ。ま、私は全部、わかってるんだけど、ねっ!」


なんかやたらと会話が読点で途切れるな、と思ったそこのあなた。稽古しながら喋ってるだけなのでどうぞお気になさらず。


「じゃ、伊東先生がこれからどう動くかも、知ってるってわけかィ、っと!」

「そう。だからって敢えて介入するようなことはしないよ」

「教える気はさらさらねェってか。__おっと、噂をすれば」


総悟の視線の先に目をやる。
廊下を歩いてくるのは伊東さん__真選組の参謀・伊東鴨太郎だ。


「やあ、沖田君。稽古に励んでいるようで何よりだ。……おや、真選組に女性がいるとは初耳だ」


伊東さんは私に目を向けてそう言った。


「初めまして。和泉Aです。隊士ではないですが、そよ姫専属の臨時護衛として雇われています」

「そうか。僕はてっきり沖田君が恋人を連れてきたのかと」

「いや別に恋人ってわけじゃ、っと!?」

「いいや間違ってませんぜ、伊東先生。こいつは俺の女でさァ」


と、総悟が突然私を腕の中に引き寄せ、半ば被せ気味に言った。


「ちょっと何言ってるの、違うって……」

「おめーは黙ってろィ。伊東先生、そういうことなんで、こいつに手ェ出したらただじゃ済まねえですぜ」


総悟は不敵な笑みを浮かべる。けれど目が笑っていない。


「随分攻撃的じゃないか。彼女は否定しているようだがね。そうだ、さっき一番隊が困っているようだったよ。君は隊長だろう、早く行ってあげたほうがいい。……ああ安心してくれ、僕は彼女を奪うような真似はしない」

「ったく、手間がかかる連中でィ」


総悟は私から離れ、面倒臭そうにその場を去った。

第29話→←第27話


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
188人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , トリップ , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。