第25話 ページ27
「うん、もう一回言うけど、え? なんであと1人なの? 神楽ちゃん含めたら3人揃うってどういうこと」
「そりゃ、Aもスタッフになるに決まってんだろ」
銀時が当然だという顔で言うと、Aはぶんぶんと顔の前で腕を振った。
「いやいやいや、ちょっと待って! なんでしれっと即決してくれちゃってんの」
「だってバイトに来たんだぜ? 俺とぱっつぁんは男だから論外、だがお前は女。しかもそこそこ顔が良い。今この状態の店にとってはのどから手が出るほど欲しいピンチヒッターだろ」
「いやいや、わざわざ私がやらなくても最低3人集めればいいだけでしょうが!」
「おい、簡単に言うけどな、俺の周りにはろくでもない女ばっかなんだよ! もう時間もねえのにそんなもんすぐに集められるかっての」
「ろくでもない女って何よ。私もそのうちの1人だって言いたいわけ? あっ、もしかして、銀さんが死んだ魚の目をした白髪天パでダラダラしてばっかりな糖分王だから良い女が寄って来ないだけじゃないのー?」
「誰が白髪だって? 銀さんは白髪じゃありませーん。銀髪ですー。キリッとした男前ですー!」
「おいィィィ! いい大人が何くだらない言い合いしてんの! Aちゃんもいちいち張り合わない! ちょっと誰かこの2人を止めてくれ!」
そう言いつつもこの2人、たぶんもう誰にも止められない。そう新八が思っていると。
「御免!」
長髪の男と、着ぐるみ状の宇宙生物が店にやってきた。攘夷浪士の桂小太郎とエリザベスである。
「表の張り紙を見て参ったのだが」
「うん、うん……どゆこと? 誰かが張り紙を別のと変えちゃったのかな」
店長が困惑するのも無理はない。桂は正真正銘、男だ。この場合、眼科に行ったほうがいいのではと考えるほうが正常だろう。
「『カワイイ女の子募集』と書いてあったものでな」
「合ってる。じゃなんでここに来たのこの人」
「この桂小太郎、こう見えて化粧をすると可愛い女子に見えないこともないのだ」
エリザベスが『その通り』と書かれたプラカードを掲げた。
「……だから?」と銀時が問う。
「攘夷活動の資金が底を尽きつつある。ここで荒稼ぎをさせてもらいたい」
「桂さん、それはいくらなんでも無茶苦茶じゃ__」
「メイクしてきてください!」
突然、店長が叫んだ。
「えええええ!?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
188人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時