第23話 ページ25
「よォ、復活したかィ」
「うん。復活したよ……っと」
そう言って、Aは背もたれに手を掛けつつ立ち上がった。
「実写版銀魂で総悟を演じていた某国宝級イケメン俳優にそっくりな人が町を歩いてたところにたまたま遭遇してテンションが上がったもんでね」
「……ちょっと何言ってるか分かんねぇんだが。それにそんなくだらねェ理由がきっかけなのかィ」
「くだらないって何よ、冷たいなあ。まあもちろんそんな理由じゃないけどね」
Aは座っている俺に背を向けた。
「単純に、自分に言い聞かせたんだよ」
*
ここで剣とともに暮らすなら、それ相応の覚悟がいる。でも殺人鬼になれと言われているわけではない。自分のため、いや、誰かのために剣を振るうのだと。
「鍛冶屋の鉄子さんが言ってたらしいじゃん。"人を護る剣"を作りたいって。だから私も、人を護るために剣を振るうって決心したの」
総悟はふうんと納得したようにうなずいた。
「ま、立ち直ったんならそれでいい。近藤さんや土方さんにはちゃんと挨拶しときなせェ」
「もちろんそのつもりだよ」
「……あ、そういや今度、伊東先生が帰ってくるってよ」
「へえ、そうなんだ。……って、え!? まって、いま伊東先生って言った?」
聞き捨てならないワードが総悟の口から出てきたので、びっくりして聞き返す。
「ああ。おめーは知ってるんだったな。しばらく諸藩をまわってたんだが、帰陣することになったらしい」
これって、もしかして、もしかしなくても。
「なんでィ、どうかしたのか」
「あ、いや、なんでもない」
真選組動乱篇、ついにやってきた……!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時