第13話 ページ15
数日後の日和。今日は朝から斬り込みに行かなきゃならねェからって総悟が言ってたので、稽古はお休み。万事屋もお仕事の依頼が無くて暇だから、散歩がてら甘味処に来ています。
「このみたらし団子と三色団子を1本ずつください」
ここにはよく来るから、お店のおばちゃんとも仲良し。わりと常連です。
「Aちゃん、お茶淹れといたよ。サービスね」
「ありがとうございます」
ほら、こんな感じですごく良くしてくれるの。
熱い緑茶をふうふう冷ましながら飲む。私こう見えて緑茶大好きなんだ。ほうじ茶や黒豆茶も好き。
でも紅茶は嫌い。小学生の頃、遊びに行った友達の家で出された紅茶に砂糖がめっちゃ入っててゲロ甘だったというトラウマ。
などと年齢に似合わない渋好みを読者さんに暴露していると。自分で言っておきながらメタいなこれ。
「そよちゃん、今日は何にするネ」
おっ、神楽ちゃんだ。って、え? そよちゃん?
「うーん、どれにしようかな……どれも美味しそうだから迷っちゃうな」
ちらっと見てみれば、やっぱそよ姫じゃん! やばっ、一国の姫が目と鼻の先に……
「あ、A! Aもここでお団子食べてたアルか」
「うん。ここにはよく来るんだ」
するとそよ姫が私に視線を移して、きょとんとしながら神楽ちゃんに尋ねた。
「神楽ちゃん、こちらの方は?」
「Aアル。かくかくしかじかで、今万事屋に居候してるネ」
「そうなんですか。あ、私はそよといいます」
えっと、いくら知ってると言えど初対面だし、あの天下の将軍の妹君。敬語を使わないわけにはいかないよね。
「よく存じあげております。神楽ちゃんととても仲良くされているとか」
そよ姫は困ったような笑みを浮かべる。
「そんな堅苦しくしなくても大丈夫ですよ。気楽にしてください」
や、優しい〜!
「そうですか。何はともあれそよ姫にお会いできてとても嬉しいです」
「いえ、こちらこそ。ところで、お団子、どれにしようか迷うんですけど、Aさんのイチオシはどれですか?」
「これとかどうですか? 期間限定だし、食べられるうちに食べておいたほうが」
「そうですね! じゃあこれをください」
「はいよ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時